傑作。
古典との絡みは「はいはい、タヴィアーニですね」と思わざるを得ないところはあるのだが、それでも意味がある要素で、土と不可分なものなのだろう。
オメロアントヌッティの考えるポーズがひたすら可愛い。マルガリータロザーノは名優。
イタリアの混乱、必死の・どうしようもない殺し合い、災害のように降る官僚的殺戮、運と脚力がものを言う戦時中を子どもの視点を介して描写している。その描写の映像への転写のバランス取りがいかにもタヴィアーニらしくて、映画として最高に仕上がっている。
どうでもいいがタヴィアーニはいつもベッドシーンは足元真正面から撮るのね。