はま

アメリカン・ギャングスターのはまのレビュー・感想・評価

3.5
さてさて今日は1本目から面白かったなぁ〜〜。
これもWOWOWでやっていたデンゼル特集の一環ではありましたが、個人的にリドリー・スコット×ラッセル・クロウというところで期待値上がった状態での鑑賞。
十分に期待に応えてもらった内容でした。面白い。

「事実に基づいた物語」
と最初に出ると若干気持ちの入れ込み方も違ってくる気がする。
今作は1968年にニューヨーク周辺ではびこった汚職と麻薬の大検挙を描いています。時代が時代なもんで、事実とはいえ私が知る由も無い出来事。
でも、こんなことがあったから今があるのかな、と思うことはありました。

ただ単にこの出来事(事件)自体も面白いんだけど、映画としての構成がとても上手くて、観ていて飽きなかったです。
かたや大量の麻薬をスマートに捌く黒人、かたや正義の麻薬取締官、そして物語に刺激を与える汚職警官…

それぞれの立場が一つの物語のようにしっかり描かれているのに、一つの映画として全然バラバラじゃない。
お互い関わりがまだない序盤の物語でもすでに楽しめたし、関わってきたら関わってきたで骨太の一本の映画になる。

これはほんとにどっちが主人公とか言えない、どっちもが主人公の物語。
2人とも何かに突出したセンスみたいなものはあるけど、全然完璧人間ではなくて、同情というか共感に値するキャラクターでした。
ラッセル・クロウの可愛さ好きだけどこれはどっちもカッコいいな〜〜


汚職警官関係の話は「ええーまじかよ」ってちょっと引いたレベルだけど、この出来事の後に根っこから意識が変わっていてくれるといいなと思いましたが…。
(他にも汚職警官の映画はいっぱいあるからなんとも言えないね)
はま

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