ぶみ

スコアのぶみのレビュー・感想・評価

スコア(2001年製作の映画)
3.0
最後に笑うヤツは誰だ。

フランク・オズ監督、ロバート・デ・ニーロ主演によるクライム・サスペンス。
金庫破りという裏の顔を持つ主人公が、旧友から税関の金庫に保管された秘宝を盗み出す計画を持ちかけられ、最後の仕事として任務に就く姿を描く。
主人公となる金庫破り・ニックをデ・ニーロ、彼の旧友・マックスをマーロン・ブランド、計画に参加する青年・ジャックをエドワード・ノートンが演じているほか、アンジェラ・バセット、ポール・ソールズ等が登場。
物語は、クラブオーナーと金庫破りという二つの顔を持つニックが、ジャックとともに秘宝を盗みだそうとする様が描かれるのだが、キャストがデ・ニーロ、これが遺作となった名優ブランドに、これまた演技派のノートンという曲者揃いとくれば、一筋縄で行かないこと必至。
そんな中でも、障害者を装って税関に侵入していたジャックを演じたノートンの怪演は圧巻の一言であるとともに、デ・ニーロが、『ミッション:インポッシブル』シリーズのイーサン・ハントさながらの潜入シーンを演じていたのは驚いたところ。
また、タイトルであるスコアは「泥棒」を意味する隠語とのことで、一つ英語の勉強になった次第。
中盤、計画を練っていくシーンが少々退屈だったのが正直なところなのだが、個性派俳優三人による演技合戦に終始目が離せないとともに、キャッチコピーにもあるように、最後に笑うのは誰かが見どころの一つであるクライム・サスペンスの見本のような一作。

大事なのは自制心だ。
ぶみ

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