しぶい…
厳重に保管された黄金の笏を盗み出せ。
プロのストイックな一本勝負。
金庫破りのプロも年老いた。表の顔としてバーを真面目に経営する彼は若い彼女との安定した生活を求めてて仕事を辞めたい。これで最後、そのはずが相棒の老人から大きな儲け話をふられる。
嫌な予感。頭はキレるがふざけた調子の新参者。標的は黄金の笏。価値に気づかれる前に盗み出せ。予想外の警備の強化。どうなってもあくまでプロ。
前半のかったるさは少し眠気を誘うが、ついに強奪作戦を開始した終盤の緊張感はかなり好みなものだった。
地味目な展開が続いてたのもあってかなりスカッとした。抑制の効いてる音楽もいい味を出してる。
展開の多めの映画が好みの人にはあまりおすすめできないけど、硬派でじっくりとしたケイパーものが好みな人にはうってつけの映画。自分はちょうど中間くらいの人。
撮影が綺麗でいいし、デニーロ、ノートン、マーロンの名優揃いなので見てる間いい映画だな〜って幸せな気持ちになる。
赤外線センサーの攻略の仕方がトリッキーで面白かった。金網の上側だけ開けて配線にリールを引っ掛け上から直接金庫のとこに降りていくというマリオみたいなの。おじさんにはきつい肉体労働だったね。
騙され続けてた同僚のおじいさんが面倒見のいい善人なので、知的障碍者のフリしたブライアン（ノートン）が正体バレて殺したりしないだろうかとずっとヒヤヒヤした…
顔がバレてもこの人を殺さない程度の良心は彼にも残ってたんだなぁー
マーロンブランドは割と出ただけって感じだったけど、デニーロと並んでお酒飲んでる所は時空の歪みを感じた。
