オープニングタイトルから昭和だなぁ...と思ったらおもいっきり平成ですね。
なるほど、『ザ・グリード』と比較されるのも納得。どう見ても怪しげな無人の巨大船、「何か」が人を殺してる。序盤少しもたついたけど、船に乗り込んでからはテンポもよく緊張感も途切れないので充分欠点を補って余りある。さすがかのジェームズ・キャメロンの下VFXを手掛けていた監督だけあって、メカの動きや複雑な構造は今観てもかなりのクオリティ。ストップモーションからSFXまで、クリーチャーの名匠フィル・ティペットによる生き物のようなロボットやメカの造型と動きも素晴らしい。殺された人間の使われ方も独創的。無人船という閉塞感と船の構造を上手く活かしたストーリー展開も見事。クライマックスに向けてどんどん高まる緊迫感には観入ってしまう。
と、ここら辺まで書いて、褒める点もやっぱり『ザ・グリード』じゃないかと。同じ98年の同窓生として、船舶SFパニックの教科書となってください。頼んだ!