高倉健、遺作‼️
あ〜、しみじみと、とても良い作品だった✨
一つ前に観た『ホタル』が好みでなかったので、同じ監督、田中裕子との夫婦物語でもあるが、この作品で挽回という感じ❣️
富山の刑務所で指導技官を務める倉島（高倉健）は、愛する妻洋子（田中裕子）を亡くしたばかり。
そこへ、思いがけずに妻から手紙が届く。そこには「故郷の海へ散骨して欲しい」とだけ。もう1通の手紙は7日間だけ洋子の故郷、長崎県平戸の郵便局に保管されているという...
辞職願を出し、ワンボックスカーに乗り1人旅に出掛けることになる。
富山から飛騨高山、京都、大阪、竹田城、瀬戸内、下関、北九州市の門司、平戸へ。
途中、様々な人たちと出逢い、触れ合い、心の傷を少しづつ癒していく。
高倉健の集大成に相応しい内容だったと思う。孤独、深い愛、人情、絆、出逢い、別れ、愛しいもの...
寡黙だけど人を惹きつける。誰もが放っておけなくなる。
プライベートの高倉健もそんな人だったに違いない。
この作品が最後になって良かったと思える日本人らしい物語だった。
脇を固める俳優たちも豪華で、少しづつであってもそれぞれの良さを最大限に活かされているところは見応えがあった。
ビートたけし、佐藤浩市、草彅剛、余貴美子、綾瀬はるか、三浦貴大、長塚京三、原田美枝子、浅野忠信、そして大滝秀治（大滝もこの作品が遺作となった）
題名もとても良い‼️
『あなたへ』はファンの人々への健さんからの挨拶代わりになっていたように思えてならない❤️
