非行少年達の更生施設として知られる“戸塚ヨットスクール”に新たな非行少年・俊平(辻野幸一)が入校する。
家庭内暴力に手を焼いた両親が戸塚宏校長(伊東四朗)にお願いしたのである。
初日から戸塚校長から制裁を受けても俊平は反抗を止めないが…。
1983年9月に劇場公開予定だったが、6月に戸塚宏氏が逮捕され20年以上封印されていたいわくつきの作品です。
先に戸塚ヨットスクールを扱ったドキュメンタリー作品『平成ジレンマ』を見ましたが、戸塚氏の教育に対する考え方は全くブレて無い事がよく分かります。
平成になりソフト路線にはなったようだが、この戸塚ヨットスクール全盛期は本当に引くくらいの暴力だったようです(・_・;
確かに私も小学生の頃、戸塚ヨットスクールのニュース映像等を見て恐怖を感じた事は覚えてます。
「悪い事をしたら、こんなところに入れられてしまう」って(笑)
今作はそれなりにストーリー仕立てではあるが、一番の悪は親なのかなと思いますねぇ。
子供への教育を放棄したのか、教育の仕方が分からないのか…子供と真正面から向き合ってない結果でしょう。
子供にとっていい意味での“怖い大人”ってのはいつの時代も必要ではあると思うしね。