シネマヴェーラ渋谷という映画館でやっているソヴィエト&ジョージア映画特集に行かないかと初対面の年下の女性に誘われて、もうそんな女性に会うこと自体がもうサプライズなのであるが、ソビエト映画なんてタルコフスキーくらいしか知らなかったので、全くと言っていいほど未知の領域。『女狙撃兵マリュートカ』と『メッセンジャー・ボーイ』の二本を連チャンで鑑賞。全く結果が読めず内心ヒヤヒヤしていたが、結論から言うとびっくりするくらい面白かった。ソ連の昔の映画だからとか、期待値が低かったからとかそういうこと関係なく、これほど映画に釘付けになれたことがただただ嬉しかった。あと共通点としてロシアの女性はとにかく美しい。そしてもう一つ共通点は音楽が二作ともいい!
マリュートカ、1956年の作品なのか!!!全然そんな古く見えなかった。てっきり1970~80年代くらいかと思っていた。映画のあらゆる面白いジャンル詰め込みました、しかも90分以内にといった趣。マッドマックスのような爆走感。戦争、サバイバル、ラブロマンス、ジャンルが次から次へと展開していき目が離せない。どうなるんだ?どうなるんだ?と気になってしまうエンターテイメントのお手本のような映画。90分だけでこれだけのストーリー展開ができるとは、、、昨今の長くなりがちな監督達も見習ってほしい。
血が出ない、というところは不満が残る。あと、白軍中尉を捕虜としてこの女狙撃兵マリュートカが見張る形になるのだが、白軍中尉のキャラが前半はもう少し立派だったような。後半はなよなよが過ぎる。前半敵軍の強面の軍人にも一定認められたような描写があったのだが、あそこから後半はだいぶイメージが崩れる。逆にそれを狙っているのかな。
しっかし本当に面白かった。面白さが詰まっていた。あといくらでもエロに発展できそうだったのに、発展しないのは意外だった。オープニングが東映みたいだった。