ILLminoruvsky

ペパーミント・キャンディーのILLminoruvskyのレビュー・感想・評価

3.5
イ・チャンドン監督・脚本・原作の、人生に絶望した男の半生と韓国現代史を重ね合わせ、時間を遡る構成で描いた人間ドラマ名作。

主人公の男の人生を描きつつ、1979年から1999年の韓国社会(光州事件、経済成長、破綻etc)が凝縮された映画でもある本作。
ラスト、彼の人生が最も美しく純粋だった20年前に辿り着き、涙を流す主人公の涙は、この映画で描かれた20年を同時代にリアルタイムで経験した韓国国民達の涙のように感じました。

韓国の現代史、時代の空気に対してそれほど詳しくはないので、知っている人の方がこの作品の本当の良さ、本質を深く理解し感動出来るんだろうなぁ… と思った。
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