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麦秋のyoko45のレビュー・感想・評価

麦秋(1951年製作の映画)
4.5
 登場人物の多さ、会話の面白さ、軽快な雰囲気、そして最後はなんとなく寂しくもあり温かくもあり。こういうのを脚本が素晴らしいというのでしょうか。
 ずっと一緒にいたいけど、そうも言っていられない、家族、親子はいつか離ればなれになるもの。結婚を決めた紀子(原節子)と義姉の史子(三宅邦子)が浜辺で語り合い、砂に足跡をつくる場面が爽やかで気持ちが良いです。麦秋は麦の収穫期で夏の初めとのこと、暑くなるのはこれから、人生もここからです。

(メモ)
 杉村春子の場面が少ないです。原節子と淡島千景の華やかさに目が行きがちですが、この作品では三宅邦子の普通で優しい感じも印象に残ります。
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