猫山

パラサイトの猫山のネタバレレビュー・内容・結末

パラサイト(1998年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

「地球を安住の地とするべくやってきた、“水”を介し、人類に“寄生”するエイリアン!
彼らに侵略される田舎町の高校!
この中の誰かは既に乗っ取られている…」
(午後のロードショーの紹介文より引用)

あまりにもB級臭の漂う説明文に興味を惹かれて満を辞して視聴。
もっと雑な感じかと思っていたが、思いの外面白くて観入ってしまった。


博士ポジのジークが戦闘でも酷使されている過労っぷりに笑ってしまうが、年上だから仕方ないということにしておく。実際彼がいたから面白かったし、とても良いキャラをしていたと思う。ストークリーとスタンがキスしたシーンでクソ笑っていたのには釣られて笑ってしまった。


展開も早くて飽きないので、次の展開がどんどん気になった。エイリアンを特定するためとはいえカフェインでラリってしまうシーンは、緊張が続いていたこともあって良いスパイスだった。シリアスな笑いというやつだろうか。
ただ、その緊張感の中ケイシーの笑い声が響くのは状況のヤバさが強調されていて、演出としても冴えていたように思う。


親玉の倒し方には「ほー!」と感心したし、「ガリ勉とは付き合わない」と言っていたデライラがケイシーと付き合っているのも良い回収の仕方だと思った。


一つ挙げるならメアリーベスが可哀想すぎるというくらいだろうか。
親玉の独白で彼女も孤独な人間だったとバラされた訳だが、つまり彼女は特に救いもなく死んでしまった訳である。
他のメンツが基本的にハッピーエンドっぽかっただけに、彼女も幸せであってほしかったと願わざるを得ない。
猫山

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