Moomin

小説家を見つけたらのMoominのレビュー・感想・評価

小説家を見つけたら(2000年製作の映画)
4.8
2000年の名作

文武両道、文学の才能とバスケットボールの才能を併せ持つジャマール16歳が
家に山程の本を積み少々怖い奇妙な老人と出会い

数奇な出会いにどこか現実味を帯びない設定に、はじめは少々困惑しつつも
物書きや本読みの圧倒的な魅力
才能とは言うにもおこがましい彼らの垣間見える書物に対する尊敬と愛
そんな彼ら2人に対して生まれる自分の劣等感
変な受け取り方をしてしまったかも…

作風はいかにも『グッドウィルハンティング』
鑑賞後はふわっと暖かく、恩着せがましくない端的な作品
映画の演出とリアルをバランス良く組み合わせている印象
まず男性同士の友情物語は特に好き

クライマックスのシーンは藤子不二雄A氏の某発言
ONE PIECEとかジョジョに対して
「ライバルどころか 僕は憧れで 新しい人たちの漫画を…」
っていうのが頭に浮かんだ
その道の功労者がいつまでも謙虚でただ作品や芸術に愛を持つ姿って本当に良いよなあ

とりあえず一貫してジャマールとその家族(家族の描写細か過ぎてびっくりする)、ウィリアムの関係が素敵過ぎてずっと見ていたくなる作品
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