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わらの犬のjonajonaのレビュー・感想・評価

わらの犬(1971年製作の映画)
5.0

日常侵略系(そんなジャンルがあるのなら…)映画の大傑作。

2000年代のリメイク版も観たけども、ダスティンホフマンの迫力と奥さんのキャラクターの絶妙なバランスを考えるとこっちが断然おすすめ。

田舎に行ったら怖い目に…なんて偏見でイメージを持つのは良くない。しかも外国だ、文化が違うのも当たり前さ…。

しかし、いたって紳士なアメリカ人の
ダスティンは、そういう理性にまさに
付け込まれ、揺さぶられる。
もちろんあくまでこの映画の状況の中
ではという話だが、時として明確に対立する必要に迫られる瞬間があるものだ。
そしてその時に、ベールに包まれた彼の本性が、むき出しになって見えてくる。

しかし、圧倒的な『力』の世界に引きずり込まれてから変化した彼の本性は、誰の心にも眠ってるいたって普遍的なものではないか?支配欲や暴力、そういうものと人間は切り離せない。野生に帰った彼は…どこに向かったのだろう?
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