procer

ダ・ヴィンチ・コードのprocerのレビュー・感想・評価

ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)
3.0
 この作品については、かなりいろいろな噂が飛び交っていました。駄作だとか、わかりにくいだとか、観客は置いてきぼりだとか・・・。そんな悪評の上という環境で、覚悟して臨みました。

 予想に反して、作品はとっても面白かったです。確かにひとつ台詞を落としてしまうだけで、内容はかなり変わってくるのかもしれません。それほど物語は駆け足で進みますし、一部評判どおりの展開という部分もあるのは事実です。しかしながらダイジェストに近い展開だったとしても、大筋はつかむことはできますし、根本となる謎についてもしっかりと明示されるために置いてきぼりになることはないと思いました。それに惹きつけるだけに十分なベストセラーが脚本であり、キャストも無難な芸達者が並んでいます。映像も飽きさせないようにもちろん凝った造りとなっていますし、そんなに酷評されるほどの作品だと私は感じませんでした。観客の期待は異常なほどまでに大きくなっていましたので、それに対する期待値が評価に現れたのかもしれませんね。そういった意味では酷評もやむなしなのでしょうか。

 でも個人的には映画としては早足となった本作も、2時間半という長丁場を飽きさせずに観ることが出来ましたし、本作に出てくる諸説も非常に興味深く楽しめました。最近ネットでも話題になっているユダの福音書なども、この作品を観た後なら楽しめるのかもしれませんね。宗教に詳しくない私でも、なんとかついていくことが出来ましたので(笑)きっとみなさんも楽しんでいただけるものと思います。ちょっと考えながら、歴史を思い出しながら・・・えぇ~!!!ありえねえ!といいながら(笑)楽しんで下さればと思います。
procer

procer