うにゃ

近松物語のうにゃのネタバレレビュー・内容・結末

近松物語(1954年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

溝口健二監督🤗✨

近松門左衛門原作「大経師昔暦」

豪華キャスト✨

おさんの兄と夫が腹立たしいです…。

茂兵衛とおさんの船のシーンは、とても美しくて「あの世」だとしてもおかしくないくらいの幻想的な映像でした。
足に口づけ。
たったそれだけ。

茂兵衛の父のシーンは思わず涙がちょちょぎれます。

茂兵衛がおさんを置いて行ってしまい、おさんが必死で茂兵衛を追いかけるシーンでは、香川京子さんが何度やっても監督からOKが出なくて、疲れ果てて転んでしまって演技が出来ないという気持ちが溢れてきた時に、監督から本番いこうと言われたと何かで見たか読んだと思います。
とても素晴らしいシーンで、一度は離れて隠れたけれど転んでしまったおさんをそのままに出来ずに飛び出してきた茂兵衛。
おさんの茂兵衛への気持ちと茂兵衛のおさんへの気持ちが伝わってきます。

刑場に引かれていくのに幸せそうな…おさんの表情。茂兵衛と2人かたく手を握っている。圧巻の最後。

今作も4Kの映像がとても綺麗でした。
4K化に携わったスタッフさんが、古い映像で白黒なので、この黒が影なのか削除した方がいいのか?など苦労したとドキュメンタリーで語られてました。
感謝の気持ちで一杯です🙏
うにゃ

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