うにゃ

シャインのうにゃのネタバレレビュー・内容・結末

シャイン(1996年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ピアニストのデイヴィッド・ヘルフゴットの半生を描いている作品です。

ご本人の映像を見たことがありますが、ジェフリー・ラッシュの演技が素晴らしいです。
少し早口な話し方などそっくりでした。

父との仲。家族を、デヴィッドを愛するあまりに支配していた父。あんなに「おまえは運がいい」とピアノを習わせていたのに、アメリカ行きを反対する。離れることが許せない。父親のこの気持ちは、性格もあるでしょうが、ホロコーストも大きく影響しているのではないかと思いました。
確か「家族を失う苦しみを知らない」というような台詞があったと思います。

今度はイギリスの音楽学校で学べると手紙がきます。父親の反対を受けて、勘当されても今度はイギリスへ向かうデイヴィッド。
素晴らしいピアノ。しかし、人生の途中で統合失調症を発症してしまいます。

ピアノを禁止された病院で過ごした後、婦人の助けで病院を出てその後再び演奏家への道へと戻ります。

来日された時のインタビューでは、強い不安神経症と紹介されていたと思います。
そして、取材を受けるデイヴィッドが緊張しているので、パニックにならないように映画にも出てきた妻のギリアンが付き添っています。
ちなみに映画では描かれていませんでしたが、ギリアンは再婚相手で、2番目の妻です。デイヴィッドにとって、とても大きな、安心できる存在なんだと感じます。

父、家族の愛、デイヴィッド自身。
複雑で切なくて、涙が出てきます。
ギリアンと出会えて本当によかったと思います。
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