アキラナウェイ

白雪姫のアキラナウェイのレビュー・感想・評価

白雪姫(1937年製作の映画)
3.5
ディズニー大好き!!な訳ではないが、100周年っていう事なので、ディズニーの長編映画第1作目のこちらを。

昔々、あるところに…。

幼い頃に両親を亡くしていた白雪姫は継母である女王と共に暮らしていたが、女王は恐ろしい魔女で、自身より美しい白雪姫に嫉妬し、手下の狩人に白雪姫を殺し彼女の心臓を持ち帰るよう命令するが—— 。

これが1937年公開!?
あまりのクオリティの高さに目を疑う。

あんなクッソ恐ろしい魔女が継母とかどんな家庭環境だよ。そして冒頭5分で現れて真実の愛だ永遠だと歌う王子は何者なのよ。何処の国の誰なんだか名前もわからないのにマジで恋する5秒前の頭が完全お花畑の白雪姫たん。この辺りは完全に純度100%のおとぎ話。

白雪姫が森で彷徨うシーン、
女王が老婆に変容するシーン等
ホラー描写が俊逸。

そして七人七色の小人達が可愛い。
手を洗うシーンだけでもわちゃわちゃしている。

本来は短編で描いても良い程シンプルなプロット。そこをとにかく可愛い動物達や小人達をぬるぬる動かして、その動きで観る者を惹きつけたい訳で、とにかく無駄な動きが多い。作成されたセル画の枚数は25万枚(「崖の上のポニョ」で17万枚だそう)だというから、当時のディズニーの気合いが感じられる一作。