タコさんウィンナー

トイ・ストーリーのタコさんウィンナーのレビュー・感想・評価

トイ・ストーリー(1995年製作の映画)
5.0
ピクサーが世界を変えた映画とも言える名作おもちゃバディムービー!
おもちゃという題材を、まだ発展途上だった3DCGを使って見事に表現したジョン・ラセターは今やディズニーとピクサー両方を取り仕切る大物と成りましたね。
映像面もさることながら、おもちゃという題材に真摯に向き合ったそのストーリーはバディの王道でありながら何かを得て帰ってくる物語でもあり、非常にしっかりしています。しかもその上にちゃんと「おもちゃ」という題材を活かしたアイディアやドラマがのっかっていて、私たちをちゃんとおもちゃの世界へ連れて行ってくれます。
「アンディがお前を好きなのはスペースレンジャーだからじゃない。お前がおもちゃだからだ!おもちゃだから、宝物なんだ」とアンディがバズを言い聞かせるシーンでは思わず泣いてしまいます。そしてこのテーマは、シリーズ全てにおいて重要な意味を成すのです。

子どもを楽しませるという面に関してはおもちゃもピクサー映画も変わりません。もしかしたらトイストーリーは、ディズニーが低迷していく中、ディズニーをクビになってもアニメーション映画の新たな表現を探し続けたジョン・ラセター自身の物語なのかもしれませんね。