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ダーク・スターのpauhのネタバレレビュー・内容・結末

ダーク・スター(1974年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

チープさや内容の薄さは感じながらも、ラストが妙に納得感のある面白さがありました。
冒頭から宇宙なのにカントリーがかかり船員が皆ノリノリなのにも笑いながらなんだか癒されて、ビニールの継ぎ目が丸わかりなビーチボールのようなモンスターとの格闘もそこそこ楽しめて良かったです。
船員記録や映像の表現が時代を感じられて好みなデザインで、個人的に宇宙とAIの組み合わせが好きな身としては爆弾との対話シーンも素敵でした。
狭すぎるコックピットもなんだか味があり、ぎゅうぎゅう詰めで座る三人もなんだか癖になりました。
冷凍保存された船長との会話シーンも良くて、記憶力が低下しつつあるという台詞が印象的でラストの一人脱出出来た船長が宇宙を漂うのもなんだか愛嬌があり笑えました。
助かった船員が最後にずっと好きでしたという告白を残し文字通り星になってこのまま宇宙を漂い、主人公も惜しんでいた擬似サーフィンをし燃え尽きて逝くのも笑えながらも不思議と心に残るような終わり方でした。
チープさが返って癖になる、面白い作品でした!
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