よつゆ

溶解人間のよつゆのレビュー・感想・評価

溶解人間(1977年製作の映画)
4.4
ずーっと、ずーっと観たかった映画!!
少し高かったけど遂に手に入れた…!

宇宙から帰還した主人公は、土星の環の放射線の影響で体がドロドロに…!
自分の姿を目の当たりにした主人公はパニックになり人を襲い始める…。

正直、主人公の行動原理や物語の進行における理由付けが曖昧で?なところはあるが、素晴らしい作品たと思う!

ドロドロに溶けてゆく身体は心にも当然影響を及ぼす。
心と体は相互的に影響し合っている。それが個人を形成する。
宇宙飛行士という誰もが羨む職業の主人公であっても、最早嘗ての顔を認識できない姿では精神をも病むに決まっている。
そんな彼は心身ともに破滅してゆく。
その様が、溶解してゆく身体に描写されていることは言うまでもない。

終盤には溶解人間の、「人間」と「怪物」の両面を刺激するコンフリクトが巧みに描かれている。
隠れた名作…だと思う!!!
よつゆ

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