ユースケ

アルマゲドンのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

アルマゲドン(1998年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

巨大隕石の衝突を防ぐためにブルース・ウィリス親方が率いる7人の土木作業員が巨大隕石の解体に挑むというボンクラ丸出しの本作は、商業主義の化身ジェリー・ブラッカイマー×爆破職人マイケル・ベイの最強タッグによる底抜け超大作映画。
1999年7月に恐怖の大王が来て世界を終わらせるという【ノストラダムスの大予言】をそこそこ信じていたピュアな私に勇気を与えてくれた思い出の一本です。

とにかく、「宇宙空間で炎が上がらないなんてほとんどの人間は知らない」と断言し、科学の法則を無視した演出を連発し、エンターテインメントに徹するマイケル・ベイ。ニューヨーク、上海、パリの大都市だけを狙う隕石、自由自在に変化する重力、地球の自転を無視して発生する世界同時日の出など、鑑賞すれば、脳細胞が破壊され、小学生レベルに戻れる事間違いなし。
世界の終末を感じさせないボンクラ揃いの土木作業員が醸し出すお気楽ムードもクライマックスの土木作業を盛り上げる溜めと思えばいいじゃないか。細か過ぎるカット割りも勢いがあると思えばいいじゃないか。いいじゃないか!いいじゃないか!いいじゃないか!

更に、ブルース・ウィリス、ベン・アフレック、スティーブ・ブシェーミ、マイケル・クラーク・ダンカン、オーウェン・ウィルソンなど、メインの土木作業員はもちろん、ウィリアム・フェクナー、ピーター・ストーメア、ビリー・ボブ・ソーントン、キース・デイヴィッド、ウド・キアなど、わかる人にはわかる豪華なキャスティングも要チェック。
松田聖子をカメオ出演させるくらいなら、メインの土木作業員のひとりクラーク・ブローリーの招集時のエピソードと死にざまくらいは描いてあげて欲しかったです。

他にも、第19回ゴールデンラズベリー賞と第21回スティンカーズ最悪映画賞で最低スクリーン・カップル賞をダブル受賞したベン・アフレックとリヴ・タイラーによるエロい動物クラッカープレイ、最低男優賞をダブル受賞したブルース・ウィリスとウィル・パットンによるダメ親父の再生物語、核弾頭に馬乗りして【博士の異常な愛情】へオマージを捧げるスティーヴ・ブシェミのイカれっぷりなど、みどころ満載。
特に、合計で3回も敢行されるGメン歩きは激アツ。Gメン歩きはやればやるだけアゲアゲなんです。

好きな映画を聞かれて【アルマゲドン】と答えると白い目で見られる時代は終わった!今こそ、胸を張り、その名を叫べ!アルマゲドーーーン!