ツッコミどころは多々あるし、前半特に多いけど、映画自体がカバーをしている娯楽映画の最高峰。小惑星が地球に衝突してようとしている設定を、実に見事なエンタメとして昇華させてるだけじゃなく、根底には「団結」ってテーマも込めていて、緊張感をしっかりと孕んで伝えてくれたから、ハリー達の戦いをまるで見逃せなかったです。
スペースシャトルで地球を発った以降は特に顕著です。宇宙ステーションにおける燃料漏れのトラブルからの、月を周回することで小惑星の背後に接近、けれど無数の破片によって、シャトル一機が墜落する。マイケル・ベイの演出が編集含めて良かったし、スリリングなシークエンスの見せ方が最高です。
命令に屈してしまうシャープ大佐と対立、けれど地球を守るために説得するハリーたち、涙なくて見られなかったハリーとAJの別れ、ハリーとグレースの別れ、ハリーの最後の決断…ここはきっと何度見ても涙に濡れちゃいますね…
あと今回の再訪で発見したことだけど、モブキャラたちが主人公らに向ける眼差しが好きすぎ。嘔吐しちゃったマックスに肩を貸してるモブキャラや、旅立つ前にグレースへ歌を捧げるAJや仲間たちに隣のモブが微笑ましく見ている場面…そこだけで癒されました。もしもピンと来ない方は一度確認してみてください!
なお、同じくベイ監督の作品『パール・ハーバー』を同枠の12月3日に拝見予定です。その4日後、ハワイ時間の12月7日が真珠湾攻撃の開戦日なわけですし、この日を逃す理由はないので、再訪いたします。