アマプラにて。池玲子主演のアクション映画。ぬるくつまらない。
極右団体の会長と社長との内部抗争。社長の成田三樹夫を狙う沖縄空手を使う暗殺者池玲子。
東映で70年代腐るほど作られたプログラムピクチャー。しかし、本作は東映でなく日活制作。東映専属の池玲子を、成田三樹夫、今井健二といった東映おなじみの悪役を呼んでみたものの滅茶苦茶もっさりしてる。
話の進みがとにかく遅い。70分の映画なのにばっちり退屈する。東映で池田則文監督なら開始2秒で池玲子が脱いでるはず。
面白いのは当時のブルース・リー(日本では空手映画ブームとして消化された)の影響の強さ。極右団体の壁にブルース・リーのポスターあるの!
後、クライマックスで成田三樹夫の娘を盾にして成田三樹夫を殺すのは主人公と思えぬド外道さで笑う。
多分、パム・グリアの『コフィー』『フォクシーブラウン』みたいなのやろうとしたのだろう。見事な失敗だが、逆に当時の東映娯楽映画のレベルの高さを再確認。
疲れた身体には面白すぎる映画は毒なのだ。観ても観なくてもいい映画をなんとなく観たくなることもある。アマプラはNetflixと違ってとんでもないゴミ映画まで平気で配信してるのが素敵。