あぱっち

ザ・コマンダー/死からの脱出のあぱっちのレビュー・感想・評価

3.5
『ランボー/怒りの脱出』の世界的大ヒットを嗅ぎ付けた商魂逞しいイタリアの映画人達が、早速フィリピンへ赴いて製作した"亜流ランボー"映画

当時のイタリア映画界は"ハリウッド映画を模倣する"センスにおいては世界一だったと思う

ロン毛パーマにタンクトップor上半身裸、片手にマシンガン、アメリカ万歳、ヘリ同士による空中戦、ゴミのように死んでゆくソ連兵&ベトナム兵など、あらゆる要素を本家から大胆にパクりつつ、火薬量と弾丸の数は本家を凌駕する程の満足いく仕上がり

東南アジアロケの特徴でもある"人命を軽視した"戦闘シーンの数々に圧倒される

主人公が何度グレネードランチャーを発砲したのか数えてみても面白いかもしれない

イタロディスコ全盛期というのもあってか、戦闘シーンの度に流れる単調かつダサいシンセサウンドの効いたチープなテーマ曲が耳に残る

頭を空っぽにして楽しめる、中身も空っぽな痛快マカロニコマンドアクション映画
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