『ランボー/怒りの脱出』の世界的大ヒットを嗅ぎ付けた商魂逞しいイタリアの映画人達が、早速フィリピンへ赴いて製作した"亜流ランボー"映画
当時のイタリア映画界は"ハリウッド映画を模倣する"センスにおいては世界一だったと思う
ロン毛パーマにタンクトップor上半身裸、片手にマシンガン、アメリカ万歳、ヘリ同士による空中戦、ゴミのように死んでゆくソ連兵&ベトナム兵など、あらゆる要素を本家から大胆にパクりつつ、火薬量と弾丸の数は本家を凌駕する程の満足いく仕上がり
東南アジアロケの特徴でもある"人命を軽視した"戦闘シーンの数々に圧倒される
主人公が何度グレネードランチャーを発砲したのか数えてみても面白いかもしれない
イタロディスコ全盛期というのもあってか、戦闘シーンの度に流れる単調かつダサいシンセサウンドの効いたチープなテーマ曲が耳に残る
頭を空っぽにして楽しめる、中身も空っぽな痛快マカロニコマンドアクション映画