人は25歳までしか歳を取らず、その後は時間が通貨としてやり取りされる世界の話。
アマプラで滑り込みで久々の鑑賞。私の大好きなアンドリューニコル監督作。ガタカにトゥルーマンショー、シモーヌと発想が凄いんですよね。
今作はお金=自分の残された時間=命、というとんでもない世界の話。篠田麻里子の吹替が酷すぎると話題にもなった映画ですね。
どうせなら吹替で観てみようとも思ったのですが、吹替は有料だったので断念。でも面白かったです。
わずかな時間しか所持していない主人公が、無限に時間を保有している富裕層に復讐する感じの話で。
「時間そのものが命」で持ち時間が無くなると死ぬってのがとにかく恐ろしい。
物を買うのに払うのは時間なわけで、だけど貧困層の持ち時間は数時間しかないのがザラで。
だから時間がない貧乏人は走って移動し、寝る間も惜しんで働いて時間を稼ぐ。
対して裕福な人はゆったりしていて常に余裕があって。まさに現実世界を表しているようで悲しくなる。
25歳で成長が止まるのも面白い。見た目が25歳でも実質50歳の人もいれば100歳以上の人もいたりして。
娼婦の中身が超ベテランだったりするパターンもあるわけです笑。
ある富豪の妻と母と娘を同時に見るシーンはなんともシュール。だってみんな見た目25歳なんだもの。
そんな世界観だけでも楽しめる映画。ハイテク世界なのにセキュリティがガバガバなのは…ご愛嬌ですね。