ゴン吉

ストーカーのゴン吉のレビュー・感想・評価

ストーカー(2002年製作の映画)
4.1
孤独な中年男性のサイコ・スリラー作品。
ロビン・ウィリアムズが主演、コニー・ニールセンがヒロインを演じ、マイケル・ヴァルタンらが共演、ディラン・スミスが子役を演じる。

大型スーパーSavMart内にある写真コーナーで働くサイ・パリッシュ(ロビン・ウィリアムズ)は、顧客からカメラで撮影したフィルムを預かり、写真にプリントすることが仕事。
彼はある幸せそうな常連客の家族の写真を2組プリントし、1セットは自宅に持ち帰って壁に貼り、自分の家族の想い出のように楽しんでいた。
しかし注文数とプリント数が合わないことを不審に思った店長にクビにされてしまう。
さらにサイは、プリントした写真から家族の秘密を知ってしまう…… 

今日では殆ど見なくなったフィルム写真。
自分が撮った写真は、プリントを依頼する写真屋にバレてしまうので、人に見せられない写真は撮れませんでした。
そんな時代だからこそなりたつサイコスリラー作品です。
主人公のとった行動は許されるものはありませんが、切なくも複雑な気持ちになります。
劇中に登場するエヴァンゲリオンは孤独の象徴でしょうか。
ロビン・ウィリアムズの怪演も見どころで、彼の笑顔が切なくも寂しい。
クライマックスでサイが撮った写真が秀逸です。
しかしサイが本当に撮りたかった写真は?
「もう 写真を見てもいいかな?」

2023.10 テレ東で鑑賞(午後ロード・吹替:小寺陽子 訳)
2021.1 テレ東で鑑賞(午後ロード・吹替)
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