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エンター・ザ・ボイドのxoのレビュー・感想・評価

エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)
2.0
アバンギャルドなテーマパークって感じのぶっ飛んだものが観れるのかと思ったら全く違った。
違っても良いんだけど、正直、単に映像がショボいとしか思えなかった。
冒頭から手持ちカメラの長回しを経て、「2001年宇宙の旅」的なトリッピーな画面が延々と続く。
その後もBGMのない中、ドローンによる俯瞰視点のシーンや、抽象的な映像がスローな語り口で展開される。
それを「前衛的な映像表現」と受け止められた人は良かったかもだけど、個人的には退屈だったし、ブラッシュアップがなされていないとしか感じられなかった。いくらなんでも無駄な(必然性が感じられない)ショットやカットが多いでしょ。。

ただ、他の監督の映画ではまず観られないような、特筆すべき箇所はいくつかある。病院でのあのシーンとか。
徐々に主人公の周辺の情報が明らかになってくると、切なさがこみ上げても来る。
とは言え、ギャスパー・ノエの他作と比べ、射程に収めるテーマの幅が狭いと思った。
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