このレビューはネタバレを含みます
旦那を殺す計画を立てた妻と、
セックスレスな旦那のではない種で
子を宿すことを決めたその娘に画家が翻弄され、
屋敷と彼女たちを取り巻く男たちに
無惨に殺される話。
予習していったから辛うじて話についていけたが、
ノー予習だったら「ZOO」と同じくこちらも
なんやしらんうちに話が進んでしまったに違いない。
愚者扱いされていた銅像に扮する者は
愚者であると同時に出来事の傍観者であり、
スクリーンの外側で物語を俯瞰している
観客である自分も愚者なのだろう。
2本連続での初グリーナウェイで、
いやはやいろんな意味でやられた。
画はやはり素晴らしく、
白と黒と緑とそれらの陰影、
そして空間の広さと狭さの
コントラストがすごい。