CINEMAと暮らす

赤ちゃんに乾杯!のCINEMAと暮らすのネタバレレビュー・内容・結末

赤ちゃんに乾杯!(1985年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

ルームシェアをする3人の男ジャック、ピエール、ミシェルは共通して女好き。パイロットのジャックから「荷物が届くから預かってほしい」と頼まれたピエールとミシェル。届いたのはジャックと彼の恋人の1人シルビアとの間に産まれた赤ちゃんマリーだった。
初めての子育てに寝る間を惜しんで悪戦苦闘するピエールとミシェルだったが、何故か麻薬が家に届いてしまい、警察と麻薬組織とのいざこざにまで巻き込まれてしまう。
ジャックが帰宅してからも代わりに子育てをしてくれる人は見つからず、結局3人で子どもを育てることになるが、遂にシルビアがマリーを迎えにくる。喪失感に襲われ、生きる意味を見失いかけていた3人だったが、母親だけの子育ては無理だとシルビアが助けを求め、マリーとの生活が再び始まった。

男が子育ての大変さを学んでいく様子をドタバタコメディとサスペンス要素を織り交ぜて描いていく
麻薬が家に届いてしまうことに対するお咎めが無かったり、シルビアがマリーを送りつけたことの過ちを認めて、揉めることもなくジャックのもとを去っていくなど、作劇上の違和感があった

ジャックへの怒りでルームシェアを解消し、麻薬売買に関わっていたことを告発するくらいのことがあっても良いように思ったが、3人とも言葉には出さずとも、そんなことをすればマリーを育てる人が居なくなると悟っていたのだろう。

子育てに関する映画は多くあるが、ネガティブな現実よりも赤ちゃんの無敵の可愛さが全てを解決するポジティブハッピーな物語が好きな方には良いかもしれない