約8分のショートアニメーション。多幸感や、孤独をビジュアルで再現することに成功している。派手な色使いと、どんどん変形するビジュアルに圧倒されるが、物語もきちんと追えるような良いバランスになっている。
男性による束縛をテーマにしており、男の身勝手が暴走していく。縫いつけられた女性はかたちだけで考えれば幸せな頃と同じように男性の空洞に収まっているが、心はそうではない。心が死んだ女性と一体となっていることで、男性も消耗し、最後には木に貫かれ、屍となってしまう。
形だけの関係になってはいないか?出会った当時と変わらず心は動いているか?そんなことを自問自答しながら見ていた。