CINEMAと暮らす

じゃ、また。のCINEMAと暮らすのネタバレレビュー・内容・結末

じゃ、また。(2023年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

お盆に友人がやって来て、生きている自分に何かを残していく。”黄泉がえりもの”の鉄則に則って、うだうだと生きているナリヤスにシュウタが”闘魂”を入れにやって来る。

設定上、シュウタはナリヤスとの記憶を基にして会話をする。彼らにとっての記憶は映画撮影が大半を占めている。ナリヤスとシュウタが映画を撮っていなければ、2人が過去の作品を見返すこともなかっただろう。そういう意味で、過去にやって来たことは未来に活きている。

決断した過去があったからこそ映像が残り、その映像があったからこそ、また映画を撮りたいと思えるようになる。現時点で決断出来ない人間になっているナリヤスを変えたのはシュウタだけでなく、過去の自分だったと捉えることも出来る。お盆は亡くなった人と共有した記憶を通じて、今の自分を変えるきっかけにもなる機会だと新しい視点を得た。