ここのところ、空レビューを埋める作業が続いていますが、それだけが目的では決してなく、観たいという気持ちを持ち合わせての再鑑賞です。
本作、なんとも渋い作品です。
題材もそうだけれど、映像の色味といった意味でも渋いんです。
舞台はハーバード法科大学院。
学生たちの熾烈な競争や試験に向けての壮絶な準備、そして授業での教授の反応に一喜一憂する姿を描く。
そんな彼らに教えるのがキングスフィールド。泣く子も黙る鬼教授だ。主人公も入学早々、その洗礼を浴びる。
質問して返ってきた答えにまた質問する。さらに答えるが、さらなる質問が待っている。教授曰く、『君たちの脳をとことん法律脳にする』というのだ。
嫌でも鍛えられるのだ。
授業は主にそんなことの繰り返しだから、目立たないように教室の後ろで静かにやり取りを観察するグループと積極的に手を挙げて討論に参加するグループとにいつの間にか分かれるようになる。
学生にとっては、ここを乗り切るかそうでないかで将来が決まるという瀬戸際なのだ。ホント大変だなぁ…
学生同士で『勉強と女は両立出来ない』という会話が交わされるが、主人公はその辺り、上手くやっていたなという感じ。
学生時代、とりわけ高校に入ったくらいにこの作品に出会っていたとしたら、何かが変わっただろうか。(いやいや、そう簡単には変わらんね)