このレビューはネタバレを含みます
不在の桐島を待ち続ける、様々な高校生たちのグループが、存在する。
一番分かりにくいのが、宏樹(東出昌大)。本人は、ほとんど語らないので、何を考えているのか分からないが、美男子、彼女(沙奈:松岡茉優)との付き合い、皆に憧れを持たれながら生きているように見える。
反対に、映画部の前田(神木隆之介)。武文(前野朋哉)と共に、顧問が書いた脚本よりも、自分たちが書いた脚本で映画を撮ろうとする。他のグループからは、変に見られているけれども、自分のやりたいことをやろうとする。
そして、宏樹が、前田たちと関わることで、最後に、自分の空虚さに気付くことになる。
映画部を嘲笑した沙奈を、同じ仲間だと沙奈が思っていたかすみ(橋本愛)が、ビンタして、「ゴメン」という所が爽快でなかなかだった。かすみもバトミントンをやりたくてやっている、それがあるからだろう。
私としては、もう少し、宏樹の虚無について、突っ込んで欲しくて、物足りなかったけれど。
再見。今は主演を務めるような、神木隆之介、橋本愛、松岡茉優、東出昌大の若い頃を観れるのも良かった(2024.11.9)。