OneEyedJOKER

わたしを離さないでのOneEyedJOKERのレビュー・感想・評価

わたしを離さないで(2010年製作の映画)
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本作品はイギリス人作家で日系イギリス人のカズオ・イシグロさんが原作となったもので、2016年1月よりTBSより世界初のドラマ化されたことで注目されている。

舞台は1980年代から90年代にかけての出来事。

この世界では1952年に不治とされていた病気の治療が可能となり1967年には人類の平均寿命は100歳を超えたという設定となっている。

本作はどちらかというとセリフは少ない。絶妙な間や空気感を感じることができる作品だ。

この空気感を作り出したキャリー・マリガン、アンドリュー・ガーフィールド、キーラ・ナイトレイなどの出演者の演技は本当に素晴らしいものがあった。

ルーシーとトミーが先に『終了』して、
キャシーが最後に残されたシーンなど、なんとも言えない空虚感があり、目頭が熱くなった。

ドラマと比べると、映画【私を離さないで】は淡く切なく ドロドロしていない。
誰が観ても美しい作品だ。
そこに好印象を抱く。

かと言って、ハッピーでは無いどうする事も出来ないエンディングを迎えるのだが
ハッキリとした答えは出ないが『愛』を
問いた柔らかな美しい映画ではなかったかと思う。
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