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幸福の設計のimaponのレビュー・感想・評価

幸福の設計(1946年製作の映画)
4.5
テンポ良く進むストーリー、カメラワークの中におフランスならではの好物アイテムが次から次へ出てきて楽しい。

冒頭の製本工場の断裁機、安全装置など無いだろう。ハラハラする。工員のアントワープは機械いじり好きの器用さで修理工いらず。
スポーツ自転車(多分安い)で颯爽と退勤。当時なりの電動アシストもちらりと出る。パリの地下鉄。本の貸し借り。スタジアムでのサッカー観戦。ゴールするのはこの時代のアンリ選手。目が印象的な美人妻アントワネットに男たちの攻勢、これは気が気じゃない。碍子取付に屋根上がる隙に間男ボクサーも狙ってる。証明写真撮る男もついつい横のアントワネットの方を向いちゃう。バワハラセクハラ店主(西村晃ぽい)の気持ち悪さ。
ルージュの伝言ならぬリストアップ
物語はにわかに「富久」的展開へ。
引換所におけるピアノ調律。
カフェの披露宴、紛失物が戻る安堵からの再絶望。
側車バイクのハッピーエンドに至るまで緻密に設計された幸福ムービー。
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