ヤンデル

ローマの休日のヤンデルのレビュー・感想・評価

ローマの休日(1953年製作の映画)
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・映画が製作された1952年は第二次世界大戦から8年しかたっておらず、イタリアにも戦争の爪痕が残る時代。

・「ジョニーは戦場に行った」のダルトン・トランボ原作・脚本であり、ラブストーリーの裏側には戦争がテーマとして隠されている。

・後半に出てくる「祈りの壁」の張り紙には戦争に対する市民の願いや神への感謝が書かれており、王女が責任ある立場に戻る決意をするきっかけの一つになる。

・アン王女はヨーロッパ各国をハードなスケジュールで回らされていた→戦後処理として。ヨーロッパ共同体(EU)の議論など。

・当時はグレゴリー・ペックがスターで、オードリーは無名であったが、この映画をきっかけにスターに。

・ミルクやクッキーは子供扱いされている(甘やかされている)ことの象徴→帰ってきた王女はミルクを拒否し、一人で寝る準備をする

・髪を切る→王女生活を捨てる表現

・ダルトン・トランボは赤狩りの対象であったため、製作当時はスタッフロールに別名でクレジットされていた(現在は名前が載せられている)
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