湯林檎

ローマの休日の湯林檎のレビュー・感想・評価

ローマの休日(1953年製作の映画)
4.4
王道なのに今まで観てなかったシリーズ④

恐らく誰もが知っているであろう永遠の名作。
多くの人が憧れるローマの地で繰り広げられる王女と新聞記者の1日だけの恋というのが非現実的でありとても映画的でナイス!
庶民の生活を知らないアン王女が初めて普通の人の格好をして普通の事を楽しんでいてその姿がとても愛らしかったし、それを見守るジョーも微笑ましかった。

何より舞台がローマなだけあってどのシーンも画像としても映像としても印象に残った。
もうこの映画は永久にリメイクしちゃダメだね笑

アン王女役のオードリー・ヘップバーンは今尚愛されるスターなだけあって現在でも通じる可愛らしさと美しさを兼ね揃えたルックスと品のある所作、晩年のユニセフボランティアなど貧しい子供たちに惻隠した人間味のある内面は女性たちのお手本とも言えるだろう。
残念ながら私が生まれる以前に彼女はこの世を去ってしまったので過去の映像でしか彼女を観ることができなかったが、こうして映像として美しい瞬間を納めているという映画は価値ある産物だと感じた。
湯林檎

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