さうすぽー

ローマの休日のさうすぽーのレビュー・感想・評価

ローマの休日(1953年製作の映画)
4.5
自己満足点 88点

言わずと知れた名作映画ですが、今回初めて鑑賞しました。
素晴らしいです!

恋愛映画の中で世界中に愛される傑作として名高く評価されてる理由が多いに解りますし、自分も大好きな恋愛映画になりました。


自分が一番好きな恋愛映画である「ビフォア・サンライズ」と被る部分が二つあります。

まず一つ目。
二人が親密になり惹かれあっていく様を二人が訪れる街並みと共に丁寧に描いていました。
ローマの休日でも、ローマの美しい観光地をバックに二人の関係を物凄く丁寧に映していました。

二つ目は、
数時間で離ればなれになるという短い期限付きの関係ということです。
どんなに親密になってもすぐに離ればなれになってしまう関係だからこそ、二人の関係がより切なくも綺麗なロマンを感じます。

だからこそ、二人のキスシーンや別れの場面、終盤のシーンが非常にドラマチックに感じることが出来ます。

また、主演のオードリー・ヘップバーンとグレゴリー・ペックの演技が本当に素晴らしいです。
特にオードリー・ヘップバーンは名女優であることは勿論知っていましたが、最初にスクリーンに映ったときから目が吸い込まれそうでした。


グレゴリー・ペックのキャラクターについては、王女の風景をスクープのネタとして利用しようとしてた辺り、最初はあまり好きになれなかったのですが、その行動があったからこそ終盤の展開にも繋がっていました。なので、映画が終わった時は好きな人物になりました。

ローマは高校卒業時に行った事がありますが、いつの時代でも綺麗に映えますね。
スペイン広場はこの映画がきっかけで有名になり、人気スポットになったそうなのですね。
この映画でも本当に良い場面でした。


少しケチを付けるとしたら、
前半の部分が少し退屈しました。
もちろん、後半のストーリーは二人の関係を丁寧に描いていたのでそこまで気にならなくなったのですが、ヒロインが泥酔して家まで運ぶ下りや主人公のスクープの話を少し削った方が良かった気がします。


また一つ、名作映画を観て良かったです。
昔の名作はやはり良い映画が多いですね。