自己満足点 41点
正直全然期待してはいませんでしたが、思ってたほど酷くはなかったです。
でも、好きではないです。
「残穢」や「事故物件」など、家の中で展開されるホラー映画。
家の中が怖いというのは一応強さはあるし緊張感も増幅されるのでホラーの中では人気ジャンルではあると思います。
一応良かった所としては、
おかしな間取りの家に入ってる場面はPOV視点になるため、いつどこで何が起こるかわからない緊張感を体感出来ました。
あと、登場する敵キャラが仮面を被ってるのですが、その仮面自体も気味が悪くて怖かったですね。
キャスト陣に関して一番良かったのは瀧本美織。
とある事情で事件に巻き込まれる役どころですが、その様の演技が結構良かったです。
という事で何故今作がダメだったか。
まずは佐藤二朗のキャラクター性。
一応味方サイドとして心強い存在として描かれましたが、あんなに怪しすぎる感じで描かなくて良かった気がします。
それに、間宮祥太朗が間取りの事で佐藤二朗に聞く場面がありますが、別にその間取り物件の設計者でも無いし、怪しい家族に会ってるわけでもないのに「殺人一家」と妄想する所がわけわかんなかったです。
何でいきなりそのワードが出るん?
そして一番の問題点。
前半はちゃんと家のホラー映画をやっていたのに後半は急にジャンルが変わります。
一応繋がりはあるのですが、家の中で展開されてたのに何故後半になって横溝正史のミステリーみたいになるのか全然わからなかったです。
悪い意味で違和感あるし、最初からジャンルを統一してくれ!
後半の横溝正史っぽい世界観も地味に完成度が高いだけに、別々の映画として製作すべきだったと思います。
あと時折出てくるコメディ的な場面も余計だし、映画から気持ちが離れました。
この映画、
"変な家"というより、"変なストーリー展開"でしたね。