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君とひとときのsonozyのレビュー・感想・評価

君とひととき(1932年製作の映画)
3.5
ルビッチがサイレントの『結婚哲学(1924)』をセルフリメイクした、1932年の作品。英語字幕にて。
(ジョージ・キューカーが監督として撮り始めたものを、途中から実質的にルビッチが現場を仕切った作品とのこと)
※ここにあるジャケ写はDVD-BOXのものですね。

ストーリーはほぼ『結婚哲学』と同じで、ラブラブの夫婦の夫が、妻の親友の離婚間近の女性に色々と仕掛けられ、夫婦仲がどうなっちゃうのか的な展開。

『結婚哲学』にはない、冒頭のパリ警察署長の部下への長めトークから、警官たちが、公共の前でのラブラブは禁止!との理由で夜の公園のカップルを追い出すシーンや、主人公のアンドレが度々、第四の壁を壊して、観客に語りかける演出、カップルのシーンで心情を歌い込むシーンなどで、ラブコメ&ミュージカルテイストで楽しい仕立てになってました。

キャストの名前は『結婚哲学』と変えてますが、性悪なミッツィだけ、同じ名前です。笑

ラストは、主役の夫婦アンドレ(モーリス・シュヴァリエ)とコレット(ジャネット・マクドナルド)が、あなたならどうします?とカメラ目線で。

原題『One Hour With You』は、アンドレがミッツィの誘いに乗ってしまったある夜の1時間。これをコレットが許すのかどうか。的なあたりから。

オスカー: 作品賞ノミネート
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