《ゴジラ対怪獣の図式》
ゴジラシリーズ第二弾で、今作にはアンギラスという怪獣が登場する。82分というコンパクトな作品であり、今回は大阪が舞台になっている。
第一作目はとても物々しい雰囲気、そしてゴジラという怪獣に込められた原爆への恐怖という面も含めてとても大人な一作だった。また、ゴジラ単独で出したのが良かったのかもしれないが、とても特撮がよく出来ているなと思った。今作は怪獣同士の戦いということもあり、どこかやはり特撮の荒を感じてしまった。勿論1950年代なので仕方ないのだが、一作目がすごかった分どうしても気になってしまった。
ただ、物語としてはとても詰め込まれていて、アンギラス対ゴジラの後、ゴジラ対人間という流れになっている。ただ、単にゴジラは退治しなくてはいけないという流れは、一作目よりも一方通行で捻りがないかなと思ったりもした。コメディ的な要素は増えていて、特に小林というパイロットはその三枚目感、そして最後、彼が物語の良い所を持っていく所が良かった。
