kouさんの映画レビュー・感想・評価

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どんな映画でも良いところを見つけられたらなと思います。Twitterもやってます。
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

4.5

《自分への抑圧を無くす》
自分を孤独にさせてしまっている原因は何だろうか。
無人島に漂流した男は、死体を万能ナイフのようにして生き延びていく中、自己と向き合い続ける。今作は、最高に笑えて、それでいて感
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

3.5

《AAL IZZ WELL》
近年、インド映画が日本にも入ってきて、特に今作はその作品の質の高さを物語るものだったと思う。楽しく感動的な映画でありながら、しっかりとしたストーリーと社会問題まで切り込み
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大丈夫であるように ─Cocco 終らない旅─(2008年製作の映画)

3.0

《現在進行系の傷口》
Coccoという人は見たすべての問題を背負って生きているように見える。世の中で起きている問題、そして過去に起こった悲惨な事故、事件。それらを彼女は背負って、そして歌を通じて何かを
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ドリーム(2016年製作の映画)

4.5

《戦うのは頭脳》
素晴らしい映画を見たな、きっと本作を見終えた人は全員そう思うはずだ。誰もが、今作を観て感動できる、というのがこの映画の素晴らしさであり、そしてまた感動的なところでもある。監督セオドア
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

3.5

《仁義を通す男》
2010年のアウトレイジ、2012年のアウトレイジ・ビヨンド。そして今作は前作から4年経って完結編を迎える。北野映画の1ファンとして、純粋なバイオレンス映画に回帰したアウトレイジの完
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50年後のボクたちは(2016年製作の映画)

4.0

《世界を狭めているもの》
何時だって僕等を成長させるのは充実して賑やかな日々ではなく、孤独とそれに寄り添ってくれる友人と過ごした時間だ。少年時代の成長を、友人とのかけがえのない日々を映像化した作品であ
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奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

3.5

《憧れと現実と》
力の抜けていながらもかっこいい大人というのは何時だって男の心をくすぐる。奥田民生という人の持つ不思議な魅力は、飾らず、それでいながら自由で無造作。そんな奥田民生になりたい男と、魔性と
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.0

《時間軸を並行して描く》
ノーランが戦争映画を描く。期待値が上がりに上がった状態での今作はやはりノーランの映画だった。今作は通常の戦争映画とは全く違うアプローチを見せる戦争映画だ。それは戦闘を描くので
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エタニティ 永遠の花たちへ(2016年製作の映画)

3.5

《僕たちが此処にいる理由》
フランスに生きた三世代の女性たちの姿を描いた作品。オドレイ・トトゥ、メラニー・ロラン、ベレニス・ベジョの豪華キャストで、特に美術や画面の美しさに見とれてしまう一作で、映画を
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.5

《周辺から起こる侵略》
劇団イキウメの2005年に初演された同名演劇を黒沢清が映画化した作品。黒沢清の最新作となれば期待値も高まる。エンターテインメント要素もあるためとっつきやすく、怖い部分と面白さが
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パターソン(2016年製作の映画)

4.5

《詩のような毎日》
とてもとても美しく整えられた映画を見た。心地よく、それでいて感動的でもある。ジム・ジャームッシュの最新作は彼自身の特徴を大いに活かし、映画全体が詩のように整えられた素晴らしい作品だ
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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

3.5

《女性ヒーローの誕生》
DCEU4作目は、前作であるバットマンVSスーパーマンで素晴らしい存在感を持っていたワンダーウーマンが主人公。とてもしっかりとしたヒーローアクション映画であり、新たなヒーローの
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.5

《器》
是枝裕和監督、福山雅治主演。日本を代表する映画監督となった是枝監督の最新作は、家族というものを描いた「歩いても歩いても」や「海街ダイアリー」「海よりもまだ深く」等とはすこし変わり、今回はあえて
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天国と地獄(1963年製作の映画)

4.0

《2人を分ける壁》
子供のころにみたのだが、再度午後十時の映画祭にて、鑑賞。見てみると凄く映画的に面白いエンターテインメント性のある作品でもあり、複雑な感情を起こさせる要素もあり、この映画のファンの多
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スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

4.0

《傷ついているのは自分だけ》
毎日仕事で大変で、学生時代に戻れたなら良いなと思うことがある。この映画を見て思い出すのは、そんな学生生活も、楽しかったときばかりではなかったなということ。未来と選択肢があ
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.5

《スペシャルだが普遍的》
恐ろしくロマンティックであり、美しく、センチメンタル。この映画を24の若者が作り上げた。あまり一つの言葉でくくりたくはないが、まさしく天才といえるだろう。マイ・マザーのときも
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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

4.0

《出会った3人》
起伏がないとジム・ジャームッシュ作品は言われる。勿論確かに、そうかもしれない。それでもこの映画の持つどこか不思議な高揚感と、面白さは何なのだろう。僕はとてもこの雰囲気が好きで、ジム・
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パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

3.5

《人と人との間を彷徨う》
ジム・ジャームッシュ監督のデビュー作であり、卒業制作として制作された作品。ニューヨークの街を主人公パーカーが彷徨い、様々な人と話をする。出てくるのはとても奇妙で変わった人達だ
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エル ELLE(2016年製作の映画)

4.5

《人間の多面性》
「スターシップ・トゥルーパーズ」、「氷の微笑」などで知られる現代の巨匠、ポール・バーホーベンの監督作。とても複雑な主人公ミシェルをイザベル・ユペールが演じる。一元的に語ることの出来な
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パッセンジャー(2016年製作の映画)

3.5


SFであり、ラブストーリーであり、アクション映画的な部分もあるが、とても変わっている映画だと思う。そういう意味でとても意欲作だと思うし、僕自身は結構楽しかった。監督はイミテーション・ゲームなどのモル
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恐怖分子(1986年製作の映画)

4.0

《空虚と孤独を描く》
ある一見すると関わりのない人達が、ある些細な行動が元になって悲劇につながっていく。エドワード・ヤンという監督は、底の知れない不安や孤独というものを抱える人間を描く監督なのかもしれ
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ローサは密告された(2016年製作の映画)

4.5

《生きなければいけない》
エネルギーが強く、画面から感じられるものの多い、そして衝撃的な作品だった。ドキュメンタリー映画のようであり、とても力強く、素晴らしい映画だった。ブリランテ・メンドーサ監督の作
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.0

《最高にクール》
最高にクール、この言葉がこの映画には一番合うかもしれない。映像と音楽のシンクロ、ミュージカル・カーアクションという観たことのない新しい映画を映画館で見れることの興奮に包まれた1時間5
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スパイダーマン ホームカミング(2017年製作の映画)

4.0

《親愛なる隣人》
親愛なる隣人、スパイダーマンが帰ってきた。MCUの最新作にして、スパイダーマンの新しいシリーズの1作目。サム・ライミ、マーク・ウェブ版からジョン・ワッツを監督にし、トム・ホランドをピ
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エスター(2009年製作の映画)

3.0

《邪悪な子供》
邪悪な子供、というのを扱ったホラー映画と言えばやはり「オーメン」だと思うが、今作はその系譜を受け継ぎつつも、リアルな子供という存在自体の持つ恐ろしさ、残酷さという面に焦点を当てた作品に
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エアベンダー(2010年製作の映画)

2.0

《1シーズンを100分に》
シャマランは今作をスター・ウォーズのような新しいシリーズを作ろうとしたと言う。元々TVアニメが原作としてあり、その1シーズンを映画化した作品。1シーズンを100分ほどにまと
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ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(1993年製作の映画)

3.0

《作り込まれた世界観》
ティム・バートン原作、ヘンリー・セリック監督。ティム・バートンらしさ、ティム・バートンの頭の中を覗いてみると、こんな世界なのかもしれないと思った。そのストップモーションアニメと
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クリクリのいた夏(1999年製作の映画)

4.0

《豊かさや自由》
人生における豊かさとは何か、自由とは何か、それはこの映画を見れば答えが出るかもしれない。とても穏やかで、それでいて決して癒やしの映画で終わること無く、人間の日々の生活や、豊かさという
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海辺の生と死(2017年製作の映画)

3.5

《奄美の神秘性、人間の原始性》
越川道夫監督。島尾ミホの同名小説と島尾敏雄の「島の果て」を原作にし、満島ひかりが主演を務める。奄美大島の自然の神々しさのようなもの。神秘性というのがとても印象的な作品だ
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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

4.0

《美談でないアメリカンドリーム》
マクドナルドという世界最大のファーストフードを作り上げたレイ・クロックがどのようにしてのし上がっていったのか、手段を選ばず、資本主義の競争を勝ち進んでいく姿を描いた作
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サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

3.0

《大学生の夏休み》
大学生という金はないが、時間があるその時を、どうやって過ごすべきなのか、僕自身も大学時代に悩んだ記憶がある。結局のところ、その夏は友人と数々のくだらないことをして過ごした。そんな大
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

5.0

《僕が救ってあげる》
これはすごい作品に出会ってしまった。と映画を見ていて感じる瞬間がある。それは大抵、観たこともないようなカメラの写し方だったり、ストーリーであったり、演出の部分であるのだが、その個
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.0

《父と娘》
閉鎖空間+ゾンビ物というある程度先人たちの作品があり、映画自体の構成もとてもシンプルなのだが、フレッシュさ、そしてしっかりとした展開を見せていくことで極上のエンターテインメント作品になって
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東京物語(1953年製作の映画)

5.0

《日本映画史に残る傑作》
どの映画ランキングにも上位、日本映画史上、いや映画史上に残る傑作である本作。恥ずかしながら今まで見たことがなかった。小津安二郎作品も初見で、そろそろ観ておかないと、と思い鑑賞
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ゴジラの逆襲(1955年製作の映画)

2.5

《ゴジラ対怪獣の図式》
ゴジラシリーズ第二弾で、今作にはアンギラスという怪獣が登場する。82分というコンパクトな作品であり、今回は大阪が舞台になっている。

第一作目はとても物々しい雰囲気、そしてゴジ
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キングスマン(2015年製作の映画)

4.0

《Manners maketh man》
2015年はスパイ映画の多い公開年だった。ミッション・インポッシブルに007。どちらも素晴らしかったが、今作は凄く「楽しめる」スパイアクション映画だった。ノリ
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