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どんな映画でも良いところを見つけられたらなと思います。Twitterもやってます。
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

4.0

《普通ではないが、それこそが個性》
監督マット・ロス、主演ヴィゴ・モーテンセン。社会と距離を取り、森のなかで暮らす父親ベンと6人の子供達。彼らは父親の訓練と教育で高い身体能力と知識を持っている。ある時
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ミルク(2008年製作の映画)

4.0

《マイノリティが団結すること》
実在の人物を元にした、感動的な映画だった。史実に基づき、これこそ名作と呼ぶに相応しい風格さえ持つ映画だと思う。自らをゲイと名乗って活動していたハーヴィー・ミルクの伝記映
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カウガール・ブルース(1993年製作の映画)

2.5

《ガス・ヴァン・サントのB級映画》
ガス・ヴァン・サント監督。ユマ・サーマン主演。社会にとらわれない自由な雰囲気。全体に流れるとても不思議な空気感というのが楽しかった。初めの設定から面白くて、生まれつ
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ガルシアの首(1974年製作の映画)

4.5

《孤独な男の執念》
男らしい映画を撮らせたらやはりこの監督の右に出るものはいないだろう。「ワイルドバンチ」などのサム・ペキンパー監督作。そして、その中でも傑作との呼び声の高い作品。観ている間、やっぱり
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ブリジット・ジョーンズの日記(2001年製作の映画)

3.0

《キュートな魅力》
この映画についてレビューを書くのに、僕よりもやはりブリジット・ジョーンズと同年齢の女性のレビューが一番この映画を上手く言葉にできるのではないかと思うのだけれど、観る機会があったので
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プロミスト・ランド(2012年製作の映画)

3.0

《結論のない環境問題》
ガス・ヴァン・サント作品を何本か最近見ているのだが、そのフィルモグラフィの中でも、とても不思議な映画だと思った。マット・デイモンとジョン・クラシンスキーが脚本を務めていて、俳優
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ヴィレッジ(2004年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます。

《隔離された村》
「シックス・センス」「アンブレイカブル」のシャマラン監督。ある外界から隔離された村を舞台に、数々の掟と外界からの脅威に怯える人々を描く。数々の謎を散りばめたミステリーでもあり、ホラー
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皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ(2015年製作の映画)

4.0

《ヒーローになる瞬間》
MCUでも、DCEUでもないヒーロー映画がイタリアで制作され、しかも鋼鉄ジーグを作品に絡ませているという。そんな変わった映画を劇場で観ない理由はないと思い、近くのミニシアターに
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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

3.5

《1995以降》
いろいろな取っ掛かりのある作品だと思う、例えば主演が藤原竜也、伊藤英明という部分で見る人もいるだろうし、韓国の映画が原作ということで見る人もいるのではないか。僕は入江悠監督作というこ
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ブロンソン(2008年製作の映画)

4.0

《狂人の存在感》
「ドライヴ」「オンリーゴッド」「ネオンデーモン」のニコラス・ウェンディング・レフン監督。トム・ハーディ主演という事もあり、とても期待して観たのだがこれもまた素晴らしい作品だった。やは
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台北ストーリー(1985年製作の映画)

4.0

《台北の息遣い》
「牯嶺街少年殺人事件」のエドワード・ヤン監督。「恐怖分子」の前年に撮りあげた長篇第2作で、ホウ・シャオシェンが自宅を抵当に入れて完成させたといわれる作品。今回。エドワード・ヤンの没後
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ブルックリン(2015年製作の映画)

4.0

《あの頃が遠い昔のよう》
本作を見終わって、強く自由な女性はこうして成長していくのだろうと思った。また、故郷を持つ人なら誰しも感情移入できる作品だと思う。その望郷や自分の生きる居場所という題材が、古い
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夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

3.5

《自分の気持ちを表現する》
やっぱりアニメの力っていうのはすごい。終盤の何層にも重なった感動的なシーンにやはり泣いてしまった。湯浅政明監督の長編アニメーション作品であり、キャラクターデザインを漫画家ね
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ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

3.0

《さわやかなラブストーリー》
ロジャー・ミッシェル監督、ジュリア・ロバーツ、ヒュー・グラント主演。ロンドンの西部、ノッティング・ヒルを舞台にハリウッドスターの女優であるアナ(ジュリア・ロバーツ)と、書
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.5

《時代と女性の生き方》
とても心地良い作品だった。1979年という時代、そこで生きた主人公と、彼を取り巻く女性たち。彼女たちの人生と彼女たちの生き方に焦点を当てて、時代性とともに描いた作品。監督マイク
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ゴジラ(1954年製作の映画)

4.5

《ゴジラが示す社会》
ゴジラシリーズが大きくなる元となった全ての原点である今作を観て、ゴジラシリーズがその後何作も作られていったのに納得した。つまり、初期作にして、とてもとてもよく出来ている作品なのだ
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パラノイドパーク(2007年製作の映画)

3.0

《揺れ動く少年の心》
映画を見終わった後、この後味こそガス・ヴァン・サント監督の傑作「エレファント」を思い出させる感覚だと思った。ずっと残り続ける余韻のようなもの、それは決して心地良い余韻だけではなく
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小説家を見つけたら(2000年製作の映画)

3.5

《離れた視点から》
ガス・ヴァン・サント監督らしいなと思わせる、優しい作品だった。内容としては、グッド・ウィル・ハンティングから3年後でストーリーは殆ど変わりはなく、自分の能力を発揮できる場を持て余し
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パーソナル・ショッパー(2016年製作の映画)

3.5

《見えないものへの恐怖》
オリヴィエ・アサヤス監督、クリステン・スチュワート主演のサイコスリラー映画。ほぼ全編に渡ってクリステン・スチュワートが出ている映画で、彼女の底力に驚かされた。とても不思議な映
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.5

《深く消えない傷》
とても深い傷は、簡単に癒えるものではない。今作は現実で深い傷を追った人達にそっと寄り添うような、決してきれいごとで終わらないとてもとても誠実な映画だった。静かな作品だが感情の揺さぶ
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

4.0

《父親とは》
ノリの良い音楽とカラフルな色彩、個性的なキャラクターと常に散りばめられたジョーク。そんな映画がつまらない訳がない。また会いたいと思っていた彼らが戻ってきた。MCUの15作目にして、ガーデ
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僕とカミンスキーの旅(2015年製作の映画)

3.0

《複雑なこともわからないままで》
「グッバイ、レーニン!」のヴォルフガング・ベッカー監督による、久しぶりの監督作品。「グッバイ、レーニン!」が素晴らしい作品だったこともあり今作にも期待をして見に行った
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スプリット(2017年製作の映画)

3.5

《傷を持った者同士》
シャマラン監督最新作。ジェームズ・マカヴォイ主演。あまりシャマランの作品を見てこなかったのだが、いくつか過去作を観た状態での鑑賞。ハラハラする展開、そしてラストまで面白い作品だっ
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サイン(2002年製作の映画)

3.0

《キュートなアンバランスさ》
今作を観てはっきりわかったのは、シャマラン監督はとてもキュートだということだ。映画全体はシリアスなのだが、所々笑ってしまうところがあり、それが意図している所もあれば、そう
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アンブレイカブル(2000年製作の映画)

4.0

《ヒーロー誕生譚》
「シックス・センス」の後に作成されたシャマラン監督作。M・ナイト・シャマランという監督はとても変わった監督だなと今作を観て改めて思わされた。デイヴィッドというヒーローの誕生の物語で
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シックス・センス(1999年製作の映画)

4.0

《初期作にして代表作》
シャマランの新作が公開されるという事で、シャマランの過去作を追っていきたいなと思い、改めて本作を何年振りかに鑑賞した。当時を思い返してみるとやはりその結末に驚かされたし、シャマ
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ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

3.0

《等身大な結論へ》
日本アニメーションでも歴史に残っている傑作ゴースト・イン・ザ・シェルをハリウッドが遂に映画化した。昔からその噂は立っていたものの、「ついに映画化できたんだな」と、まず思った。いろい
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イノセンス(2004年製作の映画)

4.0

《純粋性とは》
「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」の続編で押井守監督自身も9年ぶりの長編アニメ作品。舞台は少佐が姿を消してから3年後の世界。良い意味でとても押井監督の作家性が強く
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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

4.5

《世界は実在するのか》
ハリウッド版を見る前に、高校生ぐらいに見たきりになっていた本作をもう一度見直しておかないとなと思い再度鑑賞。やはりかっこよくて痺れる。それでいて独特で、こうしてカルト的な人気を
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SING/シング(2016年製作の映画)

4.0

《表現できない思い》
音楽は何故素晴らしいのか。観終わって考えさせられた。例えば人生における不遇。恵まれない環境や押し殺している感情。表現できない思いや本当の自分。そんなものを音楽はすべて表現する。そ
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E.T.(1982年製作の映画)

5.0

《心の中にあなたはいる》
少年の成長は出会いと別れの中にある。誰かの痛みを知った少年は、言葉も生態も全く違う友人と出会い大人になっていく。スティーブン・スピルバーグは自身を映画に投影させ、そして映画史
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.0

《悲劇の中の奇跡》
カース・デイヴィス監督、初監督作品ながら、とても見事なできになっていると思う。誰もが感動できる素晴らしいストーリーになっているのではないか。観終わってしばらく涙が止まらなかった。感
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

4.5

《あの頃走っていた若者はいない》
トレインスポッティングの続編が20年ぶりに公開されるというこの自体が、とても僕としては嬉しく、そして盛り上がりを見せているのが素晴らしい。やっぱり僕たちは、なんだかん
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レゴバットマン ザ・ムービー(2017年製作の映画)

3.5

《元作品の批評的アニメーション》
監督クリス・マッケイ。「レゴ・ムービー」からのレゴブロックを使ったアニメーションで、DCコミックのバットマンを描いた作品。レゴ・ムービーが面白かったこともあり、今作も
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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

3.5

《関係性の中へ》
2010年、「ノイタミナ」枠で四畳半神話大系が放映された。僕はそのころ大学生でASIAN KUNG-FU GENERATIONと中村祐介がとても好きだった。そんな大学生だったから、勿
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ムーンライト(2016年製作の映画)

4.5

《秘めた思い》
とても美しく、「光」について描いた映画だった。アカデミー賞を受賞した今作はとても静かながらもエモーショナルで、美しく輝く景色と主人公の人生を描いた傑作だった。監督はバリー・ジェンキンズ
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