kouさんの映画レビュー・感想・評価

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どんな映画でも良いところを見つけられたらなと思います。Twitterもやってます。
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映画(405)
ドラマ(0)

リミッツ・オブ・コントロール(2009年製作の映画)

3.0

《繰り返すモチーフ》
ジム・ジャームッシュ監督。イザック・ド・バンコレ主演。何度も繰り返されるモチーフ。そして彼らの一見無関係にも思える会話がメインに描かれる。そんな不思議な雰囲気を持つ映画だった。ま
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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

5.0

《感情の共有》
去年の「たかが世界の終わり」の公開からずっとグザヴィエ・ドラン監督作を見てきてレビューを挙げた。そのたびに何度も書いていることだが、若くして天才とはこの監督の事を言うのだと思う。「マイ
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.0

《怪獣への愛》
第90回アカデミー賞作品賞受賞。何かへの愛というのは、いつか多くの人の共感を呼び、そして映画史に残る作品にまでなる、というのはとても感動的なことだと思う。「大アマゾンの半魚人」を見たデ
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ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

3.0

《「ちは」しか見えない》
何よりも広瀬すずのみずみずしさに溢れている作品。映画の物語運びが、きちんと論理立てて進んでいって好印象。部活、恋、仲間、という要素がすべて青春として詰め込められた映画になって
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キンキーブーツ(2005年製作の映画)

2.5

《靴づくりの映像的面白さ》
監督ジュリアン・ジャロルド。主演ジョエル・エドガートン。過去にも何度も描かれている映画的なストーリーであるが、ミュージカルの要素と靴を作る工程の映像的面白さに今作のオリジナ
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.5

《選択を迫られる時》
前作「ロブスター」が大好きな作品で、それを撮った監督ならと前々から楽しみにしていた作品。コリン・ファレル、ニコール・キッドマン等が出演し、キャストの個性がある感じもとても良かった
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復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

4.5

《心の奥にある物》
実際の死刑囚西口彰が起こした事件を題材にした今村昌平の作品。映画の世界ながら血を通わせた人間のように感じるほどリアルな登場人物たち。特に榎津を演じた緒形拳の鬼気迫る演技力には恐ろし
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ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)

3.0

《武士道とは》
前作「デッドマン」ではウィリアム・ブレイクの詩と人生を西部劇を融合し、映画全体を詩のような作品に仕上げていた。今作ではラップと侍、「葉隠」を融合し、不思議な世界観を作り上げていた。ジム
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.5

《人が死ぬとき》
人が本当に死ぬ時とはいつなのか。今生きている世界からいなくなった人はどこに行ってしまうのか。映画を見終わった後に現実がより愛に溢れることになる。そんな素晴らしい作品だった。

家族と
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ダウンサイズ(2017年製作の映画)

4.0

《流された先》
「アバウトシュミット」「サイドウェイ」「ファミリーツリー」「ネブラスカ」傑作を作り続けた監督、アレクサンダー・ペインの最新作。今作はより良い暮らしを求めて、人体を13㎝に縮小させ、ミニ
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チャイナタウン(1974年製作の映画)

5.0

《闇の中を彷徨う》
見ていてすぐに、これは大好きなジャンルの映画だとすぐに確信した。ロマン・ポランスキーの代表作ともいえる今作はフィルムノワールの要素がすべて入っている傑作だと思う。その退廃的、虚無的
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サイコ(1960年製作の映画)

4.5

《サイコスリラーの名作》
サイコスリラー系の映画の古典的名作。有名なタイトル、そしてバスルームでのシーン、音楽、ラストまで、すべてが多くの映画に影響を与えている名作中の名作。改めて見ると犯罪サスペンス
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早春(1970年製作の映画)

5.0

《性への興味》
伝説の青春映画といわれるだけあり、その魅力に酔いしれてしまった。みずみずしく、美しいのだが、とても残酷でパワフル。本当にすごい一作だと思う。監督はイエジー・スコリモフスキ。今となっては
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

4.0

《シンプルでリアル》
なんとも不思議な映画だが、大きな感動を生む。クリント・イーストウッドは年齢を重ねるにつれて挑戦的な試みをしている。今作では2015年のタリス銃乱射事件を元にし、よりリアルに、現実
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ガントレット(1977年製作の映画)

3.0

《罰を受ける》
イーストウッド監督、主演。監督作として6作目。刑事ものというには捜査等はなく。アクションや恋愛要素、サスペンス的な要素に振ってある作品。また、イーストウッドらしい映画ともいえる。ある落
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パシフィック・リム(2013年製作の映画)

3.5

《ロボットアニメのクライマックス感》
とてもクオリティの高い怪獣ロボット映画。ギレルモ・デル・トロ監督の愛の詰まった作品だなと改めて思う。「Kaiju」への愛、巨大ロボットへの愛。大人は子供の頃のア
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マザー!(2017年製作の映画)

5.0

《motherとは何か》
日本未公開という事でとても残念に思っていたのだが、今回Filmarksの試写会で鑑賞することができた。とても衝撃的な内容で、後半は酷い悪夢を見ているような感覚だった。息を吞む
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

4.5

《美しく残酷》
凄い設定でありながら、それは決して奇抜なだけでなく他の人にも共感させられる変化、成長、そして愛についての映画になっているのが素晴らしい。ショッキングであり、美しく、青春を切り取った映画
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2012(2009年製作の映画)

2.0

《パニックムービー詰め合わせ》
パニックムービーのある方向における到達点なのではないかと思わせるような映画だった。とにかく地球が凄いことになっていると始まる冒頭。そしてパニックムービーのお約束でありな
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デッドマン(1995年製作の映画)

3.0

《詩的な映画》
ジム・ジャームッシュ監督。ジョニー・デップ主演。音楽をニール・ヤングが担当している。西部劇であり、ロードムービー的な旅の物語でもある。ウィリアム・ブレイクの詩とともに物語が描かれていき
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羊の木(2018年製作の映画)

3.0

《他者との関り》
吉田大八監督最新作。山上たつひこ、いがらしみきおの同盟漫画を原作としている作品。原作から大幅な設定の変更をし、吉田大八監督らしいとても変わった映画に仕上がっていると思う。

今作の主
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

4.0

《過去の歴史を背負ったヴィラン》
今の時代性、そして現在の音楽シーン、映画シーンの最先端のクールな要素が詰め込まれている作品だった。2018年という時代を象徴する一作でもあると思う。それほどまでの大作
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ハッピー フィート(2006年製作の映画)

3.0

《自分でしか生きられない》
あのジョージ・ミラーのアニメ、というだけで何かありそうな気がするが、そんな何かありそうな期待を裏切らないのが今作だと思う。正直かなり攻めてる、エネルギーのある作品だと思う。
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クリムゾン・ピーク(2015年製作の映画)

3.5

《ビジュアルの徹底》
「パンズラビリンス」「パシフィックリム」のギレルモ・デル・トロ監督。ゴシックホラーのダークな雰囲気はやはりギレルモ・デル・トロらしいといえるだろう。また、田舎町のすたれた屋敷とい
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犬猿(2017年製作の映画)

3.5

こうもシリアスに、そして皮肉たっぷりに描くのは吉田監督らしさが出るところだろう。決して美談では終わらない物語の展開に楽しめた。兄弟という存在への愛しさだけでなく、憎しみ、嫉妬、感情の織り交ざり方が映画>>続きを読む

ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)

3.5

《もし○○でも》
とてもやさしく、どこか切なく、いとおしくなる映画だった。クロード・ハリス監督のストップモーションアニメ。アルコール依存症の母親と二人で暮らす少年ズッキーニはあることで母親をなくす。施
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

5.0

《三つの看板》
凄い映画だった。濃密で二転三転するストーリー。観ている人がどこに連れていかれるのかわからないストーリー展開。本当に見事な脚本だと思う。俳優陣の演技は最高で、どのシーンも思い出されるほど
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トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

4.5

《サスペンスフル、そして切ない》
グザヴィエ・ドランという人は本当に天才だと思う。こうして今までの作風とまた変わったジャンルの映画を撮らせても素晴らしい傑作を作りきるのだ。映画のそこかしこに散りばめら
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バーレスク(2010年製作の映画)

2.5

《シンプルなサクセスストーリー》
アメリカ・ロサンゼルスを舞台に、田舎から出てきた主人公アリ(クリスティーナ・アギレラ)が「バーレスク」というショーを見せる店でダンサー兼歌手として人気を得ていく。しか
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サニー/32(2018年製作の映画)

3.0

白石和彌監督の最新作。「凶悪」のピエール瀧、リリー・フランキーが出演。かつて殺人事件を起こし、ネットで神格化された少女サニーをめぐり、事件が起こっていく。監禁される教師を北原里英が演じていることでも話>>続きを読む

デトロイト(2017年製作の映画)

4.5

《重厚な傑作》
1967年のデトロイト暴動の最中に起こった、アルジェ・モーテル事件を題材に、ドキュメンタリータッチで描いた重厚すぎる一作。「ハート・ロッカー」「ゼロ・ダーク・サーティ」のキャスリン・ビ
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魔法にかけられて(2007年製作の映画)

3.0

《永遠の愛などない世界》
ディズニーのセルフパロディ的な作品で、2Dアニメから実写の世界に出てくる初のプリンセス、ジゼル姫(エイミー・アダムス)が主人公。ディズニー作品が好きならもちろん、あまり知らな
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こわれゆく世界の中で(2006年製作の映画)

3.0

《壊し、再建する》
「イングリッシュ・ペイシェント」「リプリー」などのアンソニー・ミンゲラ監督。アンソニー・ミンゲラ監督の作品はあまり見たことがないのだが、やはりストーリーの運び方や絵の撮り方が見事。
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ジャングル・ブック(1967年製作の映画)

3.0

《アニメーションの豊かさ》
ほとんどディズニーの過去の作品を見たことのない自分にとって、今作は初めて古いディズニー映画をちゃんと見た作品になるかもしれない。最近のディズニー過去作の実写化が続いている中
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

5.0


映画全体の緊張感と物語の推進力。映像の魅力的なこと。ずっと考えさせられるラストの意味。本当にすごい作品だった。トム・フォードの前作である「シングルマン」もすごかったが、今作でここまでの傑作を作り上げ
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好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

4.0


アイスランドの飛行場で勤務する43歳独身の男フーシ。彼は飛行場でトランクを運搬する仕事をしている。女性と付き合ったことがなく、第二次世界大戦のジオラマで遊ぶことが趣味だ。あることから一人の女性と知り
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