kouさんの映画レビュー・感想・評価

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どんな映画でも良いところを見つけられたらなと思います。Twitterもやってます。
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映画(460)
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.0

痛々しい10代のころの記憶がこの映画を見て思い起こされる。自らをレディバードと名乗る主人公の輝いていながらも痛々しい青春を描いた作品だった。そして何よりも母親と娘の話だった。

母と娘は常に衝突を繰り
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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

3.5

圧倒的な闇、描かれる男の孤独と苦悩。ズンと心が重くなるような暗いストーリーではあるが、そこに本作の魅力がある。過去にトラウマのある主人公がある少女を救い出すよう依頼されることから物語は始まる。その依頼>>続きを読む

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.5

音を立てたら即死、まさにそんな映画だった。音を立てた瞬間に聴覚に敏感な怪物がおそってくる。登場人物であるアボット一家は音を立てないように静かに行動しているのだが、映画冒頭にもあるように、その静寂が破ら>>続きを読む

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

2.5

あのプーさんが帰ってきた。もともとアニメのシリーズも好きだったこともあり、あのみんなに会えるというだけでもうれしい。大人になったクリストファー・ロビンの所に再びプーさんが現れて、忘れていた大切なことを>>続きを読む

判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

4.5

ジアド・ドゥエイリ監督、レバノンで補修作業を行うパレスチナ人のヤーセルと、キリスト教徒のレバノン人トニーの間で起こった諍いが、やがてレバノンへと発展していく。骨太なドラマで、些細な事件が次第に大きく発>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

5.0

何もかもがキラキラしていてカラフル。しかしそこに確実にある現実。そのシビアさが見え隠れする。
まず本作で印象に残るのは青すぎるほどの空とピンク色のモーテル。そこかしこに散りばめられたポップなカラーだろ
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モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

3.5

あのアーロン・ソーンキンが監督を務める作品。ハリウッドスターや実業家などのセレブが高額でポーカーを行う場所を提供するモリー。かつてモーグルでオリンピックの出場権争いをしたほどの女性がどうしてポーカーゲ>>続きを読む

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.0

スター・ウォーズシリーズで最高にクールなアウトロー。あのハン・ソロのスピンオフともなればハードルは十分に上がりすぎている。監督がロン・ハワード。しかもその内容は西部劇を下敷きにしている。無法者たちが列>>続きを読む

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

4.5

アメリカテキサス州で5人の男女がレザーフェイスに襲われる様を描いたホラー。今作の持つ異様な雰囲気、多くのフォロワーを生んだ映像の異質さのようなもの。ホラー映画の傑作だった。

映画を見るとどうして今作
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

4.0

流石吉田恵輔監督だなと思う。見終わってガツンと立ち上がれなくなる感覚が今作にもあった。ヒメアノールを見た後もそうだったが、決して目を背けられない感じ。愛と憎しみと、どこにも逃げることのできない悲惨さ、>>続きを読む

ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

4.5

有名すぎるホラーの名作。悪魔崇拝と出産への恐怖のようなもの。神経症的なポランスキーの強迫観念を混ぜ合わせたホラーの相性が絶妙で、それにあいまったミア・ファローの変わり方が怖すぎる一作。

とても意外と
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吸血鬼(1967年製作の映画)

3.5

ポランスキーのコメディ映画。吸血鬼という題材を皮肉な笑いで描いていく。美しい女性と小心者の主人公というモチーフは今作でも健在。場面を切りとって、その場面場面で落ちを付けていくような作り方をしているのが>>続きを読む

袋小路(1965年製作の映画)

4.0

外界から途絶された城で二人のギャングが入り込む。外から隔離された空間、そこで繰り広げられるサスペンスというのはやはり何度もポランスキーが描いた内容であるだろう。また、小心的な主人公が最終的におかしくな>>続きを読む

太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

4.5

ルネ・クレマン監督、アラン・ドロン主演。まずアラン・ドロンの美しさ。物憂げな表情で繊細でありながら、生命力あふれる身体と動き。男の目から見ても惚れ惚れする。その美少年が完全犯罪をするさまを描き、とても>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

5.0

是枝監督の最新作。犯罪で繋がった疑似家族、これまでも様々な社会問題や事件を扱ってきた是枝監督。ただ今作にも共通するのは家族のかたちについての映画だということだ。初めに、今作がパルムドールを撮ったという>>続きを読む

恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

4.5

ハロルド・ライミス監督、ビル・マーレイ主演。コメディ映画だと思って軽い気持ちで見たら、これが評判通り本当によくできた映画で、人生についての哲学的な映画に仕上がっているという素晴らしさ。笑える部分はもち>>続きを読む

π(1997年製作の映画)

3.5

見ている者の視覚を刺激するような映像表現、何かに憑りつかれた男という部分は初期作にてもはやダーレン・アロノフスキー。その神経を逆なでするような映像と音楽と不協和音は主人公の苦悩を観客も体験するようだ。>>続きを読む

インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

4.5

ポール・トーマス・アンダーソンは現代の映画監督の中でも頭一つ抜けていると思う。圧倒的に映画としての質が違うなと実感する。本作もそうで見ているだけでくらくらする感覚。話が色んな方向に進み、それはもちろん>>続きを読む

ザ・プレデター(2018年製作の映画)

3.0

プレデター1,2、プレデターズ、AVPと数々の作品が作られているも、1,2に続くのはこの作品になってくるのかもしれない。モンスター映画として、やはりプレデターが出てくるだけでうれしい。今作ではほとんど>>続きを読む

テナント/恐怖を借りた男(1976年製作の映画)

4.5

ロマン・ポランスキーらしさ、というか妄想に取りつかれた男という物語はこの監督に描かせたら間違いないという感じ。監督自身の壮絶な経験から今作も生まれたのだと思うと見方もだいぶ変わってくる。改めて色々な意>>続きを読む

禁じられた遊び(1952年製作の映画)

4.0

ルネ・クレマンの名作。同名の劇中曲とともに映画の古典として知れ渡っている。子供たちの純粋さや、それに同居する残酷さのようなもの、無知ゆえの行為が痛々しくも切なく、そして愛おしい。

子供の頃は子供の世
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.5

「ボーダーライン」「最後の追跡」の脚本を手掛けたテイラー・シェリダンが雪の積もるネイティブアメリカン保留地で起こる事件を描いた作品。キャストも豪華でジェレミー・レナーとエリザベス・オルセン。ヒリヒリす>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

4.0

ミッション・インポッシブルシリーズの最新作。イーサン・ハント演じるトム・クルーズの過剰すぎるスタント、物語のストーリー以上に、見せ場で乗り切っていく様がある意味アクション映画のある方向での極限とさえ思>>続きを読む

アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

3.0

≪ミクロな戦い≫
MCUでもアントマンだけはアベンジャーズと距離を保っているというか、あえてそうしたと監督も言っているように、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーでさえシリアスな雰囲気に巻き込まれている
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検察側の罪人(2018年製作の映画)

3.5

≪正義とは何か≫
原田眞人監督作。木村拓哉、二宮和也主演という豪華キャスト。まず映画全体のキャストたちの面構えから魅力の溢れる作品だと思うが、テンポのいい展開、そして独特なせりふ回しで全く飽きさせるこ
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WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常(2014年製作の映画)

3.0

≪集団に属する≫
「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」の矢口史靖監督。高校卒業後の進路が決まらない主人公勇気が林業研修のパンフレットに映る女性に惹かれて参加することから物語は始まる。ある意味特
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世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)

2.5

《世界から消えるもの》
主人公が死と向き合うことになったとき、自分そっくりの容姿をした悪魔に出会う。悪魔が提示するのは一日と引き換えに世界から何かを無くすということだった。無くしていくのは彼自身を形成
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.5

《女性だけのチーム》
豪華キャストと軽快なテンポ。一見すれば困難とも思える盗みを巧妙に、そしてチームワークを活かして成し遂げていくという流れはオーシャンズシリーズそのもの。相手を出し抜き、そしてクール
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未来のミライ(2018年製作の映画)

3.0

《今の家族の形》
見終わった後におそらく多くの人が何の映画だったのだろうと思ってしまうような、監督のやりたい事、描きたいことを描いた作品だと思う。4歳のくんちゃんの日常に新しく妹のミライちゃんがやって
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バケモノの子(2015年製作の映画)

3.0

《切り貼りされた内容》
師と弟子、父親と子という関係の中である意味師や父親が弟子や子を通して成長する。多くの映画でも語られることで、アニメのビジュアル的にもあまり目新しさはなく、どこか切り貼りしたもの
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回路(2000年製作の映画)

4.0

《いつの間にか変わる日常》
日常に迫りくる非日常と、ただの風景が急に意味合いを変える瞬間の恐ろしさは、黒沢清の恐怖の巧みさが十分に表れている部分だろう。CUREにも通じる、淡々と物語が進んでいき、いつ
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.5

《脚本とアイディアのすばらしさ》
とにかく初見の方に言えるのはまず予告編もレビューも観ずに映画館に行った方がいいという事。僕は「面白い映画」という情報だけで見に行って本当に正解だった。映画が二部に構成
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パンク侍、斬られて候(2018年製作の映画)

3.0

《突き抜けた爽快感》
枠に収まらない展開、口語体の登場人物のやり取り、どういう事なんだろうと思いながらも物語がぐいぐい進んでいくその感覚が爽快感すらある。特に染谷将太演じる幕暮孫兵衛のキャラクターが最
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.5

《クローン、遺伝子配合から生まれた生命》
恐竜の重厚感、恐怖、そして生命感がスクリーンに映し出される興奮。それはジュラシックパーク1作目から引き継いでいる。それこそが今シリーズの見どころだろう。登場人
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デッドプール2(2018年製作の映画)

4.0

《ファミリー映画》
デッドプールが「ファミリー映画だ」、と繰り返すように、前作が愛についての映画なら今作は間違いなくファミリーについての映画だろう。詰め込まれたブラックジョークとバイオレンスは前作より
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昼顔(1967年製作の映画)

4.5

《堕落と欲望》
人間の堕落と欲望。どこまでも自ら堕ちていくカトリーヌ・ドヌーヴ。その妖艶さ、何かが崩れていくその様子に見入ってしまう。美しくもあるのだ。男たちはカトリーヌ・ドヌーヴに自分の欲望を放ち、
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