叡福寺清子

地獄の謝肉祭の叡福寺清子のレビュー・感想・評価

地獄の謝肉祭(1980年製作の映画)
2.8
いつかは観なきゃと思いつつ機会が恵まれなかった本作.U-NEXTにエントリされてるじゃん.ありがとうU-NEXT.というわけで早速に再生ボタンをポチっとな.

OPのベトナムの様相はまぁいいや.主題はそこじゃないし.でたぁぁぁぁ捕虜が食人!
で無事帰国.アレアレ?人食欲求が収まらねぇぞ,こりゃ困った.くっそー前列のカップルがえちち始めやがって画面に集中できね・・・うはーうまそ~.で,いよいよ始まるのですねカンニバル・フェス・・・ってなんかしょぼい・・・というか思ったより真面目じゃね?
フリマに逃げたチャーリーさんだって,ベトナムで戦って英雄として迎えられると思ってたら精神病院送りで退院したって居場所ないというよくある風景に食人癖が付与されているだけだし,それなら病院に入院してたほうが良かったのかもしれないぞっと.ノーマンさんはノーマンさんで,うら若いお姉さんがお誘いしてもその誘惑に勝つことができる自制心が強い人(私だったら秒で姦っちゃいますけどね)なのに,食人欲求だけは抑えられなかった.食人欲こえぇぇぇぇ.
で,なにが恐ろしいかって食人病に罹患したとしても外見・・・どころか食人欲以外はなんら変化しないって事.だから普通にネズミを怖がったりする.うん,すごく厄介.
ネズミといえば終盤の下水道.冒頭で火炎放射器でベトナム人を追い詰めていたのに,終盤では今度は自分たちが火炎放射器で追い立てられる.立場逆転の構図.真面目か!食人映画なのに真面目か!!

サンゲリアみたいな作品を期待したのですが,思った以上に社会派で面食らいました.テーマ曲もサンゲリアみたく記憶に残らなかったですしお寿司.とはいえ,当時なら工具で足ミンチに悲鳴が上がったりしたのでしょうか.超傑作「哭悲」に,似たシークエンスがありましたが,オマージュ?そうなのかしら?