上海十月

安藤昇のわが逃亡とSEXの記録の上海十月のレビュー・感想・評価

3.8
ちょっと前まではどっかのミニシアターで特集上映されない限り観る機会がない究極の自撮りドキュメンタリー。最近DVDになりましたけど。安藤昇については、知っている人知っているので割愛しますがもの本の愚連隊の人が自分が起こした横井秀樹暗殺未遂事件とその後の逃亡と愛人とのSEX遍歴を映画化するという今ではとても考えられない作品。ある意味「アクト・オブ・キリング」。とにかくSEXと蟹江敬三演じる結核病み、それに感染したか、注射針からの感染かわからないが組員全部が病んで死んでいく。最後まで付き合う石橋蓮司なんかも白いスーツで目立ちすぎて逃亡にならんやろう。中島ゆたかがストリッパー役でてくるが、あんまり脱ぐイメージがなかったけどかなり時間脱ぎまくっている。監督は、日活の田中登で「実録・阿部定」の後ということで東映というよりは日活色が強い作品。音楽は、泉谷しげるで意外にいい映像とのハーモニーで面白い。ラストもなかなかアナーキーで田中登節でいいですね。
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