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レッド・サンのodyssのレビュー・感想・評価

レッド・サン(1971年製作の映画)
3.0
【ゲテモノ的だが】

BS録画にて。
チャールズ・ブロンソンとアラン・ドロンと三船敏郎が共演した西部劇。

この顔合わせからして異種混交的な、はっきり言えばゲテモノ的な匂いがしますが、まあそういう映画として見ればいいのでは。

といってもドロンは別段フランス代表的な設定ではありません。
三船はサムライとして登場するけれど、このサムライがいかにもヨーロッパの日本理解の程度をそのまま示していて、まあ笑っても見られるかな、というのが今日的な感想。

もっともこの映画、最初は日本側からの提案だったらしいので、そういう型にはまった日本理解を商売に利用しようとしたのかも知れません。

途中、売春宿が出てくるのですが、そこで三船の相手をするのが若い美人で、ちらっと胸も見せてくれます。ドロンの恋人役のウルスラ・アンドレスよりよほど魅力的。

最大の悪役は結局コマンチ族なんですよね。公民権運動が浸透していた時代である1971年の作品としては、いささかアナクロ。日本理解の程度と合わせて、時代錯誤的な映画とも言えるかな。
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