黒羊

レッド・サンの黒羊のレビュー・感想・評価

レッド・サン(1971年製作の映画)
4.4
レッドサン

映画の存在は知っていたが、ツタヤにはVHSしか無かったので観れなかった作品。
今回「地獄の黙示録完全版」、「ブレードランナークロニクル」の円盤と一緒に購入…

外画に日本テイスト、日本だけじゃなくサムライまで入れると…そしてレンタル展開してないとなると…地雷?

それも覚悟で滅多に映画ソフトを買わないおいどん。賭けで買ってみましたが…

いやぁ大当り!楽しめた楽しめた!
1971年制作の映画でまだちゃんと、日本、侍精神を描いてるとは。

[ざっくりあらすじ]
西部劇の時代、日本では江戸時代のアメリカ。日本からアメリカ政府へ謁見する役人達が乗る列車が強盗団に襲われる。強盗団のボス格にはチャールズブロンソンとアランドロン。
アランドロンがブロンソンを裏切って奪った金と、日本の役人がアメリカ政府へ献上する宝刀まで奪って逃げる。
ブロンソンと日本の役人についていた侍、三船敏郎がアランドロンを追う…!!

wiki読んだら、どうやら三船プロから海外に企画持ち込んで制作までいった映画みたいですね。

マカロニウェスタンでもない、なんと「フレンチウェスタン」。最初の文章がフランス語なのに衝撃。

侍が海外に〜な映画で岡本喜八の「EAST MEETS WEST」とかありましたが、あのクソ…ぃゃやりすぎ映画とは大違い。

ブロンソンと世界のミフネとの、バディものロードムービーな感じですが、いやぁ〜ブロンソンも三船敏郎もキャラが素晴らしい。

この類の映画で予想される、日本人キャストはセリフ全然無くチョイ役…

なんて事はありません!!

当時50歳のミフネ、動きます!英語のセリフをバンバン喋ります!
アクションシーンも盛り沢山!中段、上段構え…かっこええ!!

中盤の侍らしからぬシーンにも爆笑ゥ!

超絶イケメン・アランドロンもシブい!三大スター最高ですね。ブロンソンは「荒野の七人」にも出てるから三船敏郎と共演してるとなんか不思議な気持ちになりました。

ミフネ効果も勿論ありますが、ラストまでしっかりと「ヘンテコ日本」じゃなくて良かった。

これ、現代でもリメイクいけるんとちゃいますか?「決断の3時10分」が、クリスチャンベイルとラッセルクロウでリメイクした「3時10分、決断の時」も名作やったし…

三船敏郎の侍役は、今なら真田広之か浅野忠信かな?

いや、今のハリウッドなら「レディプレイヤーワン」のショウトウ(小刀)が中国キャラ「ショウ」になったように、侍じゃなくカンフーマスターになってまうかなーウヘェ-

多少の事には目を瞑れるくらい、三船敏郎がカッコ良かった映画。レンタル展開してないのが惜しい映画でした。
黒羊

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