天豆てんまめ

僕達急行 A列車で行こうの天豆てんまめのレビュー・感想・評価

僕達急行 A列車で行こう(2011年製作の映画)
2.8
なんと、のほほんとした、全編、のほほん映画だったのだろうか。

あれはたしか、4年半前の春先、何となく入った劇場で観客は私一人だった。つい、のほほんとした雰囲気につられ、ロードムービーなシーンも多く、上映中、ウロウロ歩いたりしてしまった。歩きながら観る。主人公も歩く。私も歩く。Walking in the theater。きっと禁止です 笑 でも一人だったから、、、あまりにも、のほほんとしてたから。ごめんなさい。あれ以来、していません。もう、しません、一人にならない限り。

松山ケンイチは、基本的にのほほんとした雰囲気だから、のほほんとした役柄が似合う。で、瑛太の方が、対照的な役柄と思ったら、こっちものほほんなんだな、これがまた。

まあ、鉄オタ2人のお話だ。松ケン、キスの途中にレアな車両に気を取られ、呆れられるような人。相手の貫地谷しほりも積極的な役ながら、やっぱり、のほほん感でいい感じ。

いい人、ゆるい人しか出てこない。自然も何だか癒される。
ああ、青春18きっぷで、のほほんと九州でも行きたいなぁ、、と思いつつ。うん、ストーリーラインはぼんやりとしているが、ぼんやりを許してくれる映画(笑)

人生は長い、そんなに急いでどうするの?
そんなテーマなのかもしれない。

主題歌はRIP SLiME。やっぱりオフビートだ。人生は寄り道がきっと面白い。

でも、私の脳内は今、別の曲が流れている。

あるこう あるこう わたしはげんき
あるくのだいすき どんどんいこう♬

はい、私、歩きました。ごめんなさい。

森田芳光監督の遺作でありながら、そうであることを忘れさせてくれるほど平和な映画だ。

のほほんとしたい時があれば、是非。