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ダークナイト ライジングのJAMのレビュー・感想・評価

ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)
4.0
「人は誰だってヒーローになれる。傷ついた少年の肩に上着を掛けてくれて、世界は終わりじゃないと励ましてくれる男だ。」

三部作の最終部となる本作。前作から八年が経過し、偽りの正義によって得た偽りの平和が続くゴッサムシティ。その平和の影で苦悩を続けるウェインとゴードン。偽りの平和がまるで鎖のように彼らを縛り付け、ゴッサムシティすらも、どこかピースが抜け落ちた様な違和感を作中において感じさせる。

前作までのキャラを食わんとするほどの新キャラも登場するのだが、やはり語るべきはブルースとゴードンの関係性だろう。三作を通してブルースという人間を見てきたからこそラストのゴードンの台詞に繋がる。

随所突っ込み所あると言われる本作だが、そんな問題は些細な物だと言い切れる、フィナーレとして相応しい作品だった。
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