朝鮮戦争中、北朝鮮と韓国の兵士たち、連合軍のパイロットが、山奥の小さな村に迷い込み、村人と交流する話。
戦争を扱ったものだということは観る前に知ってたので予想はしてたけど、最後の方辛すぎる。あのまま、あの村にいる人たちだけは、戦争と関わりなく平和に生き続けてほしかった。巻き込んでしまったことへの後悔もあるだろうな。
心温まる描写によって、戦争の無情さや残虐さがより浮き彫りになったんじゃないかと。
朝鮮戦争については詳しく知らない。けど、地続きの場所にいて、方言やアクセントの違いはあれどほぼ同じ言語を話していて、ほぼ同じ見た目の人と殺し合うっていう状況が何かもう。いやそれらが違えば殺していいとかじゃないけど、意思疎通ができるはずなのにって思ってしまう。
実際、敵対していた相手をヒョン呼びしたり、同じご飯を食べたり、笑い合ったりしていたのを見ると、そうだよこれが正しいんだよ…。って苦しくなってしまった。今世界で起きている虐殺も同じ。何でそんな手段を取るのか?なぜそれを援助するのか?許せないし苦しい。
長崎原爆の日の前に観れて、意味があったような気がする。