フィリップ・シーモア・ホフマンが見たくて。コメディめいた触れ込みで置いてあったけども、これアメリカ人だったら笑うのか…?いや、てかこれコメディじゃないだろ。どうしようもない孤独感をスタートに頭の中の現実を舞台にしてしまおうという奇想天外なお話。面白くないわけじゃないし、興味深いとこもあったけど、どうあがいても回りくどい…って感じてしまう。現実と同じように、月日とともに役者が次々と変わっていく。新たに現れ、あるものは舞台を降りる。それをずっと見続けているのは自分一人。けれど、その自分が死んでしまえば劇は終わってしまう。壮大な
皮肉のような世界設定。なのに終わりのカタストロフィーは静かなもので、それが実に物悲しい。期せずしてミシェル・ウィリアムズが見れたのはちょっとラッキーだった。